子どもの育て方

これまでに、こころのサイエンスでは「虐待を疑ったら189 」「朝起きられない理由」など、子どもについての記事も掲載してきました。
今回は子供たちが心身ともに健康に育っていくにはどうしたらよいのか考えたいと思います。

子どもが心身ともに健康に育つために、どうすればよいかを考えたとき、筆者は「規則正しい生活を送る…?」ことくらいしかでてこなかったのですが(これも基本ですね)、ふと覗いた「保育所保育指針」にとても大切なことが書いてあったのでご紹介します。

保育所における保育の目標として

(ア) 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
(イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ) 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
(エ) 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。
(オ) 生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
(カ) 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。
―保育所保育指針 (1) 保育所保育に関する基本原則(2)保育の目標より抜粋―

また、乳児期は愛着の形成に大切な時期でもあります。

(1)基本的事項

ア 乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。
これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要である。
―保育所保育指針 第2章 保育の内容 1 乳児保育に関わるねらい及び内容より抜粋―

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということわざもありますが、衣食住を整えてきちんと食事をとり、睡眠もたっぷりとり、さまざまな経験を重ね、思いやりを学ぶこと、周囲からの惜しみない愛情を受けることが子どもの健康的な成長につながりますね。
愛着については、以前「愛着ってなんだろう」という記事の中でも紹介しているので気になった方はチェックしてみてくださいね。

【参考】保育所保育指針 平成29年3月31日 厚生労働省告示第117号


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