自閉症ってなんだろう?

4月に入り、せっかく綺麗に咲いた桜が散り始め、少し感傷的になりがちです。
さて、4月2日は何の日かご存知でしょうか。図書館開設記念日やシャンプーの日などありますが、「世界自閉症啓発デー」でもあります。
小学校や中学校などで自閉症などの障害を抱える子とともに学習された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

実は筆者の身内にも自閉症を抱える人もいるのですが、昔はいかんせん自閉症について無知のあまり、自尊心を傷つけるような態度をとることも多かったです(未だにほぼ毎日、口喧嘩をしては仲直りをくりかえしています)。

さて、みなさんは自閉症の人に対するイメージはどのようなものをお持ちでしょうか。
怖い、なんか嫌だ、うるさい、などでしょうか。確かに彼らのこだわりは半端ないです。
ちょっとでも自分の中のルールから逸れてしまうとパニックになってしまうこともあります。

自閉症はDSM-5では神経発達症群のひとつとして扱われており、自閉症から自閉スペクトラム症に名称がかわりました。
症状としては、

  1. 対人関係の問題(視線が合わない、暗黙の了解がわからない)
  2. コミュニケーションの問題(会話が成り立たない)
  3. 想像力と創造性の問題(一定の手順が乱れると落ち着かない)、(これを三つ組の障害といいます)

に加え、知的障害、感覚の不均衡、脳波異常などを伴うこともしばしあります。

昔はよく、原因は育て方の問題だとか母親に問題があると誤解されていましたが、決してそうではなく、脳の発達異常によるものだと考えられています。お母さんも誰も悪くないんです。

話は戻りますが、世界自閉症啓発デーに伴い、自治体などではシンボルカラーである青色のライトアップをしているところもあります。
筆者の住む地域でも昨年は市の庁舎が青色にライトアップされていてとても綺麗でした。

障害の程度は人さまざまで、家族は毎日の対応にちょっと疲れてしまうこともあります(正直、忙しいときにはイラッとすることもあります。個人的感想です)。

疲れがたまってしまって本来の自分を見失ってしまう前に「レスパイトケア」育児・介護に疲れたら③があることも知っていただけたらと思います。

参考書籍

面白いほどよくわかる!臨床心理学 下山晴彦 西東社 2012年

参考サイト


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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