4月~6月は子どもの事故が増える!?

新生活が始まり、新入生や新社会人の方は慣れない環境の中、期待と不安で過ごしているのではないでしょうか。また新生活が始まる今の時期は、こどもの事故と自転車の事故が増える傾向があるため注意が必要です。今回はこの時期に注意が必要な子どもの事故、自転車の事故についてお話しさせていただきます。

内閣府が発表している「交通安全白書(令和4年版)」によると、歩行中に事故に遭い、亡くなったり怪我をした小学生の数が4〜6月にかけて増えており、中でも6月が1番多い事が分かっています。

なぜこの時期に事故が多くなるのか?

入学や進級が落ち着いてきた5月6月は、通学に慣れて緊張感が緩み、油断や不注意から安全確認がおろそかになり、事故に繋がりやすくなります。

歩行中の小学生の事故についての統計(内閣府の「交通安全白書」)では、「登校中」と「下校中」に事故に遭った割合が全体の34.8%と圧倒的に多く、その次が「遊んでいるとき」の18.0%となっています。また、春から自転車で通勤や通学を始める人が増え、事故が多く発生している可能性があるようです。

ポイントや対策は?

子どもの交通事故の中でも大半を占める事故原因は「飛び出し」による事故だそうです。

また年齢別では7歳児の死傷者が多く、小学校低学年は、道路上の危険について知識が未熟であり、登下校などで単独行動が増えることが原因として考えられます。

普段運転をされているドライバーの皆さんは、安全運転を心がけていて、不意に道を横切る子どもの姿に慌てて急ブレーキを踏んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。

痛ましい交通事故を防ぐためにも、子どもを見かけた際にはドライバー側が速度を落として走行したり、一時停止するなどの配慮を心がけ、注意して走行しましょう。

交通安全運動

今年は、令和6年4月6日(土)から15日(月)までの10日間に『春の全国交通安全運動』が下記に重点をおき実施されました。

(1)こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践

(2)歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行

(3)自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守

(令和6年春の全国交通安全運動推進要綱より引用)

こういった取り組みに参加してみたり、知識を得ることで大人自身が交通ルールの手本となり、子供に伝えていく必要がありますね。


参考

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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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