前回、チョコレートがもたらす健康効果について書き、主に、身体に与える影響について書きましたので、今回はこころに与える影響について書きたいと思います。
★前回の記事はこちらから
私は、仕事の合間にちょっと疲れたなぁと思った時にチョコレートを食べるのですが、甘さが身体に染みるというか、ホッとするというか、私にとっては癒しの効果があると思っています。
仕事を頑張ったご褒美にチョコレートのスイーツを買って食べることがストレス解消にもなっています。
実際にチョコレート・ココア国際栄養シンポジウムにおいて、チョコレートやココアの主成分であるカカオマスを摂取することにより精神的ストレス反応を抑制し改善すると報告がされています。
癒しの効果は気のせいではなく本物だったようですね。
ストレス抑制の効果があるとされているカカオマスですが、カカオマスは、カカオ豆を細かくすりつぶしたにしたものです。
カカオマスに、カカオマスから絞ったカカオバター、砂糖、粉乳、植物油を加えて加工されたたものがチョコレートなのです。
カカオマスの成分には、前回書いた様々な健康効果をもたらすポリフェノールやビタミン・ミネラル分(マグネシウム・カリウム等)、テオブロミン(苦み成分)、GABAなどがあります。
その中でも、テオブロミン、GABAがストレス軽減の効果があるとされています。
テオブロミンは、ストレスや緊張を解いてリラックスをもたらす効果が高く、自律神経を整える効果があるとされます。
苦みが強い高カカオのチョコレートの方がミルクチョコレートよりもテオブロミンが多く含まれています。
そしてGABAですが、現在はGABA入りのチョコレートも売られているので、ご存じの方も多いかと思います。
GABAはテオブロミン同様にリラックスをもたらす効果や、睡眠の質を高める効果も期待されています。
昔、チョコレートを薬として使っていた部族もいたようで、チョコレートの様々な効果を知ってますます好きになりそうです。
でも食べすぎは禁物です。
チョコはちょこっと食べるのがちょうどいいですね。
参考文献
日本チョコレート・ココア協会「チョコレート・ココア健康講座」http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q20/index.html
新宿ストレスクリニック「うつ病とチョコレート(英語:chocolate)の関係」https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/chocolate/
四季おりおり快適生活「チョコレートの栄養成分って何?ポリフェノールとミネラルに注目!」https://mshabit.info/chocolate_eiyou/
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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