ごほうびは重要

皆様お疲れ様です。
今年も残り僅かとなりましたがいかがお過ごしでしょうか。

筆者は相変わらずワールドカップで燃えています。
今年は、筆者の大本命であるアルゼンチンが2大会ぶりの決勝進出となりました。
筆者の大好きなメッシ選手の初のワールドカップ優勝が目の前に来ました。
19日は絶対に観たいと思います。

さて、話は変わりますが筆者は最近、またダイエットを始めました。
具体的には、ランニングと筋トレと食事制限といった形ですが、そこまで厳しい制限を設けているわけではありません。

しかし、色々と我慢をしているので精神的にキツい時や我慢できない時があり、ご褒美を設けているので、そのために頑張れるという形でダイエットを継続しています。

今回は、このご褒美について心理学の視点からご紹介したいと思います。

クレスピ効果

クレスピ効果とは、強化子(報酬)の変化によって、予想外のパフォーマンスを示すこと。

宿題を終わらせたらお小遣い(報酬)の500円がもらえると、そこから宿題を終わらせることが早くなり、お小遣い(報酬)が多くなっていくと終わらせるスピードが速くなっていくといった形になります。

逆も同じでお小遣いが減っていくとスピートも減少していくという形になります。

実際に皆様も経験したことがありますよね。
アルバイトとかで時給が上がるとやる気が上がりますし、逆に減ったらやる気が無くなりますよね。

報酬というのは行動面で重要なものの一つになるので、一度報酬の内容については考えてみるといいかもしれません。

アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果とは、外から得られる報酬によって、内発的動機から外発的動機に置き換わってしまうこと。
ダイエットに置き換えると

  1. 「健康のため」にダイエットをする
  2. みんなから「褒められた(外発的報酬)」
  3. 「褒められるため」にダイエットするようになる

といった具合です。

ちなみに筆者はもともと「着たい服が着られなくなってしまった」ので始めたダイエットですが、「健康のため」にダイエットしているので外発的動機によるものではないですね。

このように、報酬に対して私たち人間は何かしらの気持ちの変化や対応が起こります。

報酬を上手く活用すればモチベーションアップも見込めるかもしれません。
この報酬に関する面白い実験結果がありましたのでご紹介します。

実験について

ペンシルベニア大学のケヴィン氏は30歳から70歳の肥満者に対して、「1週間で0.45kgの減量」を目標にグループを3つに分けて16週間行ってもらいました。

各グループでは報酬の条件が設定され、①目標達成で実験者に預けていたお金を全額返してもらえる、②目標達成でお金を「くじが当たれば」返してもらえる、③何もなく、ただ体重を測定するだけの3つのグループに分かれました。

その結果、①のグループでは体重減少の平均が6.35kg、②のグループは5.94kg、③のグループは1.76kgと大きく差が出る結果となりました。

このように、報酬次第で大きくモチベーションにつながり、継続ができることが分かります。

筆者も、筋トレは毎日行いますが、ランニングは火曜日と木曜日のみで行い、食事制限は月曜日と水曜日のみにしています。

報酬は「目標を達成したら」といったものはなく、お休みの日は好きなものを好きなだけ食べてもいいようにしています。

これだけで、数カ月はモチベーションが保てているので意外とオススメです。
自分や他人への報酬で、気持ちは変わったりするものですので、一度報酬について考えてみるといいかもしれませんね。

最後に

今回は、報酬についての人間の心理について色々とご紹介しましたが、詳しくは紹介できていません。

以前の記事、「やる気はなぜ起こるのか?」「モチベーションを維持するためには」にて詳しい内容をご紹介していますので、こちらも合わせてご一読ください。

また、上記の各効果については「こころ検定」で学ぶことができますので、勉強してみたいと思っていただけた方は、当検定にチャレンジしてみてください。

モチベーションが上がらないという方は、一度自身に報酬を定めてみるのも一つの手になるのでご参考にどうぞ。

【参考文献】

  • こころ検定 公式テキスト4級 p.27:p195-p198
  • 世界最先端が教える新事実 心理学BEST100
    総合法令出版株式会社 内藤誼人

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!