みなさん、こんにちは。こころのサイエンス編集部です!
筆者は最近の朝晩の冷え込みがどうも辛くて朝からグダグダしています。
あー、布団から出たくないな…満員電車に乗りたくないなぁ…行きたくないなぁ…と考えてしまいます。明らかに冬の朝の筆者はネガティブです。みなさんは寒い季節には強いですか?
さて、心理学の中にはパーソナリティ心理学という分野があり、その隣接分野にポジティブ心理学という学問があります。
その考え方のひとつとして「Well-being」なるものがあります。これは「幸福な状態」ともいわれています。
これは身体的・精神的に良好な状態かつ、幸福感や満足感が得られている状態をいいます。
この「Well-being」はマーティン・セリグマン博士によって「PERMA」という5要素から成り立っていることを提唱されています。
- 「P」Positive Emotion:ポジティブ感情
- 「E」Engagement 楽しいことに関わる、没頭する
- 「R」Relationship:豊かな他者との良好な人間関係
- 「M」Meaning:人生の意味や意義
- 「A」Accomplishment:達成
これらはひとつひとつの要素のみで成り立つものではなく、それぞれの要素が関係しあって成り立つものとされています。
この「Well-being」でも重要とされる「P」Positive Emotion:ポジティブ感情ですが、では、ネガティブ感情はそこまで悪いものなのでしょうか。
ポジティブ心理学ではネガティブについても必要であるとしています。
ポジティブとネガティブのどちらかだけではなく、どちらも存在することが人間の成長とより良い生活には欠かせないとされ、また、このポジティブ感情とネガティブ感情には黄金比があり、その比率は3:1といわれています。
バーバラ・フレドリクソン教授は、ネガティブ感情を1つ感じるごとにポジティブ感情を3つ感じるべきであるだと述べています。
人間誰しも悩みを抱えることはもちろんあり、このネガティブ感情によっても人として成長することが期待できるようですので、筆者も苦しいときは無理にポジティブになろうとせず、あるがままの自分の感情と向き合っていこうと思います(寒さに負けて布団から出ないのはまた別)。
参考サイト
PERMA / ポジティブ心理学: ウェルビーイングの状態とは?
青山学院大学WELL-BEING PROJECT
http://well-being.agnes.aoyama.ac.jp/perma
参考書籍
ポジティブな人だけがうまくいく−3:1の法則
バーバラ・フレドリクソン著 植木理恵監修 高橋由紀子訳 金井壽宏解説
日本実業出版社 2010年
著者・編集者プロフィール
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