早いものでもう少しで2022年が終わろうとしています。
社会人の方も学生の方も定年退職された方も主婦(夫)の方も児童・生徒の方達もみなさん今年一年お疲れ様でした!
前回「働き方について考えてみた」という記事をアップしました。
今回は”働き方について考えてみた“第2弾として「P-O fit」についてご紹介したいと思います。
P-Ofitとは
P-O fitとは、Person-Organization fitを略したもので「人と組織との適合」のことをいいます。
この、人と組織の”価値観”の適合がうまくいくと、職務満足度や組織コミットメント(組織のために頑張ろうとする意思や組織の目標を達成しようとすること)の上昇や離職防止、個人の健康や適応、仕事へ取り組む姿勢などによい効果をもたらします。それが結果的には組織力の強化にもつながります。
反対に、人と組織の価値観が不一致であればどうなるでしょうか。
人と組織の方向性が違えば職務満足度や組織コミットメントへの意識も低下します。また、所属する人の帰属意識の低下にもつながりかねないということになってしまいます。
帰属意識について
帰属意識とは、その名の通り「個人が組織(集団)に属しているという意識」のことですが、現代社会では終身雇用制度の崩壊による雇用への不確実性からの不安や、成員同士のコミュニケーション不足、組織からの支援や評価がなされていないと感じてしまうことなどにより下がっているそうです。
調査の結果
大学生を対象とした調査の結果、自身が所属する大学への帰属意識が高いと大学への満足度や就学意識が高く大学への不適応は低いというデータがあります。
また、青年期に集団への適応が難しければ、その後社会への適応も難しくなるという話もあります。
最後に
みなさんの所属している組織(集団)への帰属意識はいかがでしょうか。
もし、帰属意識が低いのであればどうすれば意識を高めていくことができるのか、一度考えてみるのもよいかもしれませんね。
参考文献・参考
- 日本心理学諸学会連合 心理学検定局 心理学検定 基本キーワード[改訂版] 2018年
- 吉野 有助 松尾 睦 心理的エンパワーメント研究の現状と課題 商学討究,70(1),125-142 (2019-07-26)
- 帰属意識とは?低くなる原因と対処方法を解説 株式会社リンクアンドモチベーション
https://www.motivation-cloud.com/hr2048/c177 - 中村 真・松田 英子 大学生の学校適応に影響する要因の検討-大学不適応, 大学満足, 就学意欲に着目して- 江戸川大学紀要 第23号(2013)
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でフォローしよう!
Follow @cocorokeninfo