薬は用法・用量を守って!!

先日、子どもに向精神薬などを飲ませて中毒死させたというニュースを目にしました。

今回服用させられた薬物は、統合失調症やうつ病などの治療に使用される薬物で、過剰摂取をすると意識障害を引き起こしてしまうものだったそうです。

司法解剖の結果、致死量の薬物などが検出され、恐ろしい事件が起きたなとこころが痛みました。

また、若年層の市販薬などのオーバードーズ(過剰摂取)が問題となっており、社会問題化しています。

今回は薬のオーバードーズについて書きたいと思います。

オーバードーズとは?

オーバードーズとは、オーバーは「過剰」、ドーズは「薬を使うときの一回あたりの用量」という意味で、医薬品の過量摂取のことを指します。

私たちが風邪をひいた時、風邪薬をドラッグストアで購入したり、病院で処方されたものを飲むと思いますが、説明書を読んだり、薬局で説明を受けた通り用法・用量を守って飲んでいるはずです。

通常であれば、風邪の諸症状を治すために服用していると思いますが、社会問題となっている若者のオーバードーズの場合は、治療目的ではなく、家庭の問題や学校、職場等の人間関係に悩み、孤独感やストレスを紛らわすために服用していることが多いといわれています。

オーバードーズによって救急搬送されたと聞きますが、容量を守らず過剰に摂取してしまうと、意識障害や呼吸不全などの身体にも重篤な症状を引き起こし、命を危険にさらす可能性があります。

また、幻覚や精神の興奮状態になり、一時的に不安やストレスから解放されたとしても、薬の効果が切れればまた服用を繰り返したりするので、薬物依存や最悪の場合死に至る場合もあります。

最後に

今回筆者が言いたいことは、病気を治す薬でも、使い方を間違えれば毒になるということです。

例え医薬品を治療目的で服用する場合でも、指示通り用法・用量を守って、また副作用のこともきちんと理解して正しく服用しましょう。

参考文献

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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