お酒のたしなみ

2月に入ってから、日本の各地で夏日に近い気温の日があったり、真冬並みの日があったりと服装を選ぶのも難しいですね。こうも寒暖差がはげしいと抵抗力も落ちて風邪をひきやすくもなります。寒い日にはコタツに入って熱燗で一杯!といきたいところですが、みなさんは飲酒するときどれくらいの量を飲んでいるでしょうか。そして、一日の適切なアルコールの量とはどれくらいなのでしょうか。

先日厚生労働省が公表した健康に配慮した飲酒に関するガイドラインによると「高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中などの場合は、たとえ少量であっても飲酒自体が発症リスクを上げてしまうこと、大腸がんの場合は、1 日当たり 20g程度(週 150g)以上の量の飲酒を続けると発症の可能性が上がる等の結果を示した研究があります。」と、少し身構えてしまうことが書かれていますが、それでは1日当たり20g程度とはどれくらいなのでしょうか。

ビールの場合であれば度数5%・500ml缶1本、ワインの場合だと度数12%・200mlで純アルコール量が20gとなるそうです。缶ビールにも純アルコール量が表記されているそうなので、ぜひ飲酒前はチェックしたいものです。

酒は百薬の長ともいわれ、適度に飲むことで血行を良くしたり緊張を和らげてくれたりと良いこともありますが、飲みすぎは禁物です。過度の飲酒は肝臓をはじめとした臓器障害を引き起こしてしまいます。嫌なことがあったりすると、パーッと飲んで忘れようと大量に飲酒してしまいがちですが、お酒はほどほどにしましょう。楽しいことがあっても自制しましょう。また、”酒は飲んでも飲まれるな“です。酔って他人に迷惑をかけることも控えたいですね。未成年の方は”お酒は20歳を過ぎてから“の楽しみにとっておきましょう!

【参考】

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン 厚生労働省 令和6年2月19日

ビール中瓶1本でも高血圧リスク 初の飲酒ガイドライン 日本経済新聞 2024年2月19日 19:19 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE198SF0Z10C24A2000000/(アクセス日:2024/02/22)


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