子どもの心を救うために

学校にまつわる問題はいつの時代になっても尽きないものです。
ストレス社会といわれるこの現代、敏感な子どもがそれを察知しないわけがありません。

いじめ、不登校、学級崩壊など、子どもにまつわる諸問題は大小問わず様々あります。

子供たちを支えるスクールカウンセラー

1995年、この学校不適応問題対策としてスクールカウンセラーが派遣・配置されるようになりました。

スクールカウンセラーの業務の一例として、児童生徒に対する相談・助言、保護者や教職員に対する相談、教職員や児童生徒への研修や講話、事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケアなどが挙げられます。

2013年度には、全国で約2万校に派遣・配置されました。

スクールカウンセラーを配置している学校での暴力行為、不登校、いじめについては、配置していない学校に比べ、発生状況は低い数値となっています。
過去5年間で中学校へのスクールカウンセラーの配置率が50パーセント以上向上した県におけるいじめの減少率は、全国平均値を上回っている状況が見られるとのことです。

そんな子どもたちの心の拠り所となるスクールカウンセラーですが、主に臨床心理士、精神科医、心理学系の大学の常勤教員などのいわゆる「心の専門家」が派遣・配置されています。

また、学校不適応問題を未然に防止・早期発見するための「子どもと親の相談員」といった制度もあり、各自治体によって配置されています。

この相談員として、退職した教員や医療関係者、警察OBなど様々な人材が活躍しています。

「心の専門家」ではなく、「地域のおとな(第三者としての役割)」に気軽に話を出来るような位置づけとされています。

自治体によって募集はまちまちのようですが(制度がない自治体もあります)、気になられた方はぜひ一度自治体のHPをご確認ください(心理資格等は不問とすることが多いようです)。


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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