重いお布団のほうがよく眠れる!?

毎日暑い日が続き、服装だけでなく毎夜エアコンを付け、寝具も通気性が高いものに変えたりして、夏を過ごしている方が多いと思います。
今回はそんな寝具(掛け布団)と睡眠に関する研究結果をご紹介したいと思います。

スウェーデンのカロリンスカ大学病院に勤める、感情障害外来クリニックのエークホルム・ボーディル作業療法士と、臨床神経科学を専門とするマッツ・アドラー医師らの研究グループがうつ病や不安障害に、チェーン入りの重たい毛布が効果的だと発表しました。
重度のうつや双極性障害、全般性不安障害(GAD)、注意欠如・多動症(AD/HD)の診断(複数の診断を含む)を受けていて、不眠症状がある18歳から77歳までの男女120人の患者を、2つのグループに分け、軽い布団と重い布団(チェーン入り)で寝てもらいました。

4週間で重い布団の患者は、よく眠れて日中活動的になり、不安等が無くなり、やる気が向上しました。
また、軽い布団の患者にも同じ様に重い布団に変えてあげた結果、重い布団で寝ていた患者と同様の効果が見られました。
この他にもADHDの子ども33人や、健康な学生32人にも試した結果、同じ様によく眠れて精神安定したという回答がありました。
これは適度に重たい布団を使用する事で、まるで優しく抱き締められているような感覚になり、幸せホルモン(オキシトシン)が出ているためだと言われています。

筆者も夏用に某有名家具店の冷んやりシリーズの掛け布団を購入したのですが、なかなかすぐに寝付く事が出来ず、結局冷んやり掛け布団の上から厚みのある羽毛布団をかけて寝ています。筆者も適度な重みがある事で、安心して寝ているのかもしれません。

参考文献


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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