近年、死亡事故や殴打事件で危険性が改めてクローズアップされることとなった「あおり運転」。
ニュースやSNSでは「あおり運転」に関することが取り上げられています。
今回は、なぜ人は「あおる」のか?
そして、もしあおり運転をされたらどうすればよいのかについて記事を書いていきます。
「あおり運転」という違反は存在しないが、その行為は「車間距離不保持違反」、「追い越し方法違反」、「危険運転致死傷罪」等、複数の違反行為で検挙される可能性があることを知っていただきたいです。
あおり運転をする人(危険な運転をする人)の心理は、「敵意帰属バイアス」が強い傾向にあるそうです。
敵意帰属バイアスとは、何でもない人の言動を「敵意がある」と考えてしまう心理傾向のこと。
あおり運転を繰り返すメカニズムは、あおり運転をすることによって走行車に避けられ、快感になり何度もあおり運転を繰り返すようになるそうです。
そもそも悪いことと思っておらず何事も相手が悪いと考えている、考え方が常に自己中心的な人が多いようです。急に前に割り込まれたり、ノロノロ走っているクルマがいて追い抜けないといった「きっかけ」があるのですが、そこでムカッとしたりヒヤッとしたりすると、大半の人は「マナー悪いな」や「先に行かせてくれないかな」と思う程度で終わりますが、中にはそうではなく頭に血が上ってしまう人もいます。
すると、「カッ」となって仕返ししようという行動に出てしまい、「あおり」運転をしてしまうのです。
(ニュース:筑波大学 犯罪心理学 原田隆之教授 解説)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66601
もし「あおり運転」にあったらどうすればよいか?
警察庁によるとあおり運転を受けた場合、
- 相手を先に行かせる
- できる限り人目のある安全な場所に停車する
- 安易に車外に出ず、ロックをして110番通報をする
などの対策を呼びかけているそうです。
①については、道を譲るなどをして相手を先に行かせる。
②については、高速道路の場合、PAやSAに入り、停車をする。
③については、もし相手が停車して降りてくるなどした場合にはドアをロックして窓を開けてはいけないとのことです。
停車時は安全のため路肩などに少し斜めに止め、ハザードランプで後続車に知らせましょう。
ナンバープレートなど証拠を残す為にもドライブレコーダーも役に立つので、設置していない方は、購入を検討してみてください。
「あおり運転」は、誰かの楽しいドライブを害するだけでなく、人の命も、人生も壊す恐れのある行為であることを、運転免許を公布されているドライバーとして、肝に銘じておきましょう。
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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