壁紙の色で体感時間を左右できる?

あなたは何色が好きですか?
わたしは幼少期から紫や黒を好んで、描いた絵を黒で塗りつぶしたりしていました。
臨床系の授業でそういう色を好む幼児は心に何かを抱えている傾向があると習ったようなそうでないような。

さて、わたしたちが生活する空間には、様々な「」が存在していますよね。
たくさんの色に囲まれて暮らしているわたしたちは、普段の生活の中で色から心に影響を受けていると言われています。
そこで今回は、部屋の壁紙の色が心に与える影響について紹介していきたいと思います。

壁紙の色が赤系統の部屋と青系統の部屋でそれぞれ同じ時間を過ごした場合、赤系統の部屋のほうが体感時間は長く感じるそうです。
ファミレスの壁紙の色が茶色や木目調などの赤系統であることが多いのは、同じ滞在時間でも体感時間が長く感じられることでゆったり落ち着いたひとときをお客様に感じてもらいたいからだそうです。

反対に、青系統の壁紙には体感時間を短く感じさせる効果があるので、体感時間を短く感じさせたい場所、例としては工場などにオススメだそうです。
学生時代に食品工場でアルバイトをしていたとき、「早く時間が過ぎないかな〜」と正直なところ思いながら作業していたのですが、今思い出すとその工場の壁紙はブルーで塗られていました。
当時のわたしも青系統の壁紙のおかげで、体感時間を少しでも短く感じられていたのだと思います。

さて、この記事が2019年ラストとなります。
今年一年で「こころのサイエンス」をフォローしてくださる方が予想以上に増えました。ありがとうございます。
本当はもっと真面目な心理学的記事を書かなくてはいけないのでしょうが、他のメンバーが真面目な記事を書いているので、2020年も雑記事を書いていきます。よいお年をお迎えください。

参考文献:色の心理学 佐々木仁美 監


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