ドーピングって何?

2月4日から始まった冬季オリンピック、カーリング女子が銀メダルで締めくくり、最後の最後まで楽しませてもらいました。
ですが、違反、失格なども一部の競技で見られ、中でもドーピング問題が衝撃的でした。

15歳の選手がドーピング!?と驚かれた方も多いと思います。オリンピックが終わった現在でも話題になっています。今回はドーピングについて書きたいと思います。

公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構JADAによると、

ドーピングとは「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」のことです。
禁止薬物を意図的に使用することだけをドーピングと呼びがちですが、それだけではありません。
意図的であるかどうかに関わらず、ルールに反する様々な競技能力を高める「方法」や、それらの行為を「隠すこと」も含めて、ドーピングと呼びます。

公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構JADA https://www.playtruejapan.org/about/
「ドーピングとは」引用


ドーピングと聞くと、筋肉増強剤のステロイドが頭に浮かぶのですが、今回の問題になった「トリメタジジン」は狭心症や心筋梗塞などの心臓の疾患に使用される治療薬で、冠状動脈を拡張の効果がある薬だそうです。

先ほどもいいましたが、心臓に疾患があるわけでもない15歳が故意に飲むだろうか?と不思議で、「陥れるために誰かに飲み物に混入された」、「勝つために偽って飲まされたのではないか」など、様々な憶測が頭に浮かんでしまいました。

本来であれば心臓疾患の治療薬として使用される薬を、それ以外の目的で使用するとどうなるのでしょう。薬なので副作用も出てきます。

トリメタジジンは、頭痛、ふらつき、食欲不振などの副作用を起こすことがあり、心臓疾患のない正常な人が使用すると、心肺機能が高まる効果がありますが、脳など他の血管も拡張され、血流の勢いが落ちるため低血圧症になる可能性があるといわれています。

実際のところどのような経路で服用したか真相は分かりませんが、身体のことも心配ですし、選手のメンタル面のケアもして欲しいなと思います。
選手の辛い顔を見ていると悲しくなり、今まで見たオリンピックの中で、一番見ていて辛かったです。

せっかくの平和の祭典なので、ルールを守り、競技をやる選手もこころの底から楽しんで参加してもらえたら良いですね。

参考文献


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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