お味噌汁の保存方法と期間について

先日、お味噌汁を飲み、直後にひどい腹痛を起こしてしまいました。実はこのお味噌汁、夕飯時に作ったものの、翌日から外出などでなかなかタイミングが合わず、4日間も冷蔵庫内に放置したままでした。4日経過していたものの、見た目や匂いに変化はなく、もったいない精神から食べてしまいました。今回は、お味噌汁の保存方法や保存期間などについて詳しく調べてみましたので、ご紹介させていただきます。

お味噌汁の方法と保存期間

常温の場合

常温の場合、原則として、長時間の保存はできません。また常温での保存の場合、食中毒の危険性が高まります。細菌の多くは10℃以下(冷蔵庫内の温度の目安)で増殖のスピードは遅れ、-15℃(家庭の冷凍庫内の温度の目安)以下では増殖しなくなります。

しかし細菌が死滅しているわけではないので、室温に戻すと増殖をはじめてしまいます。高めの室温(20℃以上)で2~3時間放置すると、食中毒を発症するレベルまで菌が上昇してしまうため、味噌汁を作り置きする場合は、速やかに低温状態にして10℃以下で保存することが大切です。また夏場などは数時間で傷む場合があるため、常温での保存を避け、できるだけ早めに食べましょう。

冷蔵の場合

冷蔵庫での保存の場合は、細菌の増殖のスピードが遅れ、出来立てのものと比べると味や風味は落ちてしまうものの、長く保存する事が可能です。しかし、味噌汁を冷蔵保存する場合は一度冷ます必要があるので、その間の菌の増殖と冷蔵庫内での増殖を考えると3日が目安となります。また、冷蔵保存する際は、粗熱を取ってからタッパーなどの保存容器にいれ、ふたをして保存しましょう。温かいうちに冷蔵庫に入れると、冷蔵庫の中を温めてしまい、ほかの食材に影響を与える可能性があります。

冷凍の場合

冷凍庫での保存の場合は、1~2週間程度保存が可能です。ただし、具材によって保存期間が異なるので、注意が必要です。じゃがいも、豆腐、こんにゃく、にんじんなど、食感が変わりやすいものは、冷凍保存に不向きです。味噌汁を冷凍保存する前に、これらの具材を抜いて、粗熱を取り、1食分ずつ保存容器に入れて冷凍しましょう。解凍する際は、温める前に冷蔵庫に移し替えておき、ある程度まで溶けたら、鍋に移して沸騰直前まで加熱して食べましょう。

毎日の献立にかかせないお味噌汁。今回の痛い経験で、あらためて保存方法と期間について学ぶことができました。ついつい作りすぎてしまうお味噌汁を、保存や調理が簡単な味噌玉に変えたりと工夫して楽しみたいと思います。

参考サイト

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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