先日テレビでお菓子総選挙があっていて、家族と一緒に見ていたのですが、「明日スーパーに行ったらこの商品ないだろうね」など話しながら見ていました。
ランキング形式なので、上位の方に食べてみたことない商品などがあると、次買ってみようかなという気持ちになります。
私は商品を買う時、迷うとランキングが高いものを選んだり、レビューなどを参考にして評価が高いものを買ったりしています。
やはり、ランキングや評価が高いと「いい商品に違いない!!」と思ってしまうんですよね。
このようにまわりの意見や行動に合わせて、自分も同じように行動をしてしまうことを心理学では同調行動といいます。
例えば、一昔流行ったタピオカドリンク。
みなさんの中にも、周りが「タピオカ」「タピオカ」言うので、「飲んでみようかな」と思って、行列ができているお店についつられて並んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
同調行動は、周りの動向を見た上で自分の意見や行動を決めようとしていることから起きており、タピオカドリンクの例でも分かるように、「流行に乗り遅れているとは思われたくない」「みんなと同じことをしなくては」という心理が働いています。
日本人の気質か分かりませんが、みんなと同じだと安心するという気持ち、分かる気がします。
アメリカの心理学者のソロモン・アッシュは同調行動の検証の実験を行っています。
実験内容は、8人の参加者のうち7人は全てサクラ(実験協力者)で、簡単な問題を出していき、7人のサクラから順番に答えて、最後に被験者が答えるというものです。
サクラが全て正解を答えた時、被験者は正しく答えたのですが、わざとサクラが間違った答えを出した時、被験者の35%がサクラと同じように間違った答えを出すという結果となりました。
アッシュの実験からは、自分一人で考える時は正確な判断ができても、集団の中にいる時は、集団に合わせて誤った判断をしてしまう傾向があるということが分かりました。
この同調行動も、プラスの方向に働けば良いですが、間違った方向に向かうと大変なことになりますね。
★「集団の危険性―みんなですれば怖くない―」
★「群集心理とは」
参考文献
西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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