障がいのある方への配慮とは?

先日、仕事中、とあるきっかけで身体に障がいをもつ方とお話をする機会があり、その方の主張として「障がい者への配慮が欲しい」とのことだったのですが、その「配慮」とは何を示すのか、どういったサポートを望まれるのかがうやむやだったため、残念ながら話が平行線のまま…ということがありました(この件は後日、こちらが提供できるサポートとその方が納得いただけるサポート内容が合致したため、提供する機会を設けるということで一件落着しました)。

この件をきっかけに「合理的配慮」について知る機会を得たのですが、この「合理的配慮」とは何なのでしょうか。
「障がい者への配慮…ショッピングモールの障がい者用駐車場?スロープ?盲導犬?」などと連想する方もいらっしゃるかと思います。わたしもそうでした。

「合理的配慮」とは「障害者差別解消法」に基づき“役所や事業者に対して、障害のある人から社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること”(引用:内閣府「合理的配慮を知っていますか?」)とされています。
障がいをもつ方とそうでない方の機会や待遇などを公正・公平に扱い、支障となっている問題を改善し共生社会を目指そうとするものです。

この「合理的配慮」は雇用、就労の場においても求められています。

  1. 募集及び採用時における合理的配慮
    障がい者であることを理由として、募集・採用や賃金、配置や昇進など雇用に関して不利な条件を設けることは障がい者差別に当たる
  2. 採用後における合理的配慮
    感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める、本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整することなど

今回のことをきっかけに、我が編集部でも様々な意見を交わし、結果、可能な範囲で出来ることをしていけたら…ということになり、この障がいをもつ方からの問題提起は編集部にとっても、有意義なものとなりました。

参考


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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