応用心理学②スポーツ心理学とは

皆様お疲れ様です。
9月も残りわずかとなりましたがいかがお過ごしでしょうか?

だんだん気温も低い日・時間帯が増えてきました。
先週の記事でもお伝えしておりますが、体調面や精神面の不調にはお気をつけてください。

さて、今回は応用心理学シリーズで「スポーツ心理学」をご紹介したいと思います。
筆者も高校時代は部員が200~300名近くいるサッカー部に所属していた過去もあり、スポーツ心理学という言葉を聞いたことがあります。

スポーツにのみ関連しているのかと思われがちですが、心理学という時点で日常生活にも活かせる部分が多いようですので、あわせてご紹介したいと思います。

スポーツ心理学とは

スポーツ心理学とは「スポーツに関わる人間やその行動を研究対象とし、主に心理学の研究方法で探究する学問」とされており、研究分野については下記の通りとなっております。


研究分野

  • 運動学習及び制御
    運動機能の発達、スポーツ経験などの心理的影響
  • スポーツ社会心理研究
    スポーツ参加に関する動機づけ、身体的有能感など
  • 健康スポーツの心理
    運動による気分やメンタルへの影響
  • 競技の心理
    パフォーマンス発揮、コーチングなど

文字通り、スポーツに関連する心理学ということですね。
運動部を経験された方々であれば、スポーツ心理学の論文を読んでみるとエピソード記憶によってストレスなく読めるかと思いますので、ぜひ読んでみると良いかもしれません。

運動するにはちょうど良い季節になってきましたので、論文で読んでみた効果を自分で実践してみるのも一つの探究(研究)になりますし、運動不足も解消できるので試してみるのはいかがでしょうか。

続いては、スポーツ心理学の研究分野のうちの一つである、「メンタルトレーニング」に関する実験をご紹介します。

メンタルとレーニングに関する実験結果

ミラノ・ビコッカ大学のニコロ・ベルナルデイの実験は、16名のプロのピアニストを集め課題曲を課して、8名には実際のピアノでの練習、片方の8名にはメンタルトレーニングを実施しました。

その後、全員に課題曲を弾いてもらった結果、両グループのピアノを弾く速さ、正確さも向上し、メンタルトレーニングは実際に効果のある練習方法というのが分かったそうです。

実際にピアノを弾いて練習したグループよりは、メンタルトレーニングのほうが効果は若干下がるみたいですが、何もしないよりは効果はあるということが分かります。

この実験ではピアノ用いていますが、各スポーツでも同じことが言えますし、日常生活でも活かせそうですね。

例えば、学校や会社の発表会やプレゼン、意中の相手のデート、車の運転などです。
実際に「自分が実施しているイメージ」をして追求することで実際の経験と同じくらいの効果が得られるかもしれません。

最後に

このようにスポーツ心理学は、スポーツに関わる人間やその行動を研究対象とし、主に心理学の研究方法で探究する学問となります。

スポーツをされている方も、されてない方でも活用できることがありますので、色々な方法を調べてみて、実践してみてはいかがでしょうか。

次回も、別の応用心理学の一つをご紹介できればと思います。

【参考文献】

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!