SNSのデマにどう対処したらよいのでしょうか?

2月13日(土)深夜に福島県と宮城県で震度6強を記録した地震。
またもデマ、不確実な情報がTwitterなどのSNSで飛び交いました。
災害のたびに同じような現象は起きています。SNSのデマにどう対処したらよいでしょうか?

以前「SNSとデマ」でも記事に書きましたが、デマ(流言)が広がりやすい人間の心理、SNS上で拡散されやすい理由について考えていこうと思います。

今はSNSの普及により、情報の広がるスピードが桁違いに速いです。
災害時にデマが流れやすいのは、人々に不安があるためです。
そのため、悪意はなくても事実と異なる情報が広がってしまうことも多いようです。

今回は千葉県市原市の臨海部で爆発が起きたとする複数の動画や画像がTwitterで拡散されました。
しかし、市原市消防局によると工場施設での爆発や火災は確認されていなく、同市に石油関連施設を持つ会社関係者によると、石油製品生産プラントでは常に余ったガスを燃焼させているが、地震による停電で装置を止めたために多くのガスが排出され、普段より炎が多く発生したとのことでした。
それを見た多くの人が勘違いしたとみられます。

実際のツイートをみると、上記で述べた炎の原因をツイートした人もいたため、そこまで混乱には至らなかったと私は推測しますが、大規模な災害が起こるたびにSNS等によるデマが起こっているなと実感します。

誤った情報の拡散に加担しないためには、不確実な情報に接したらすぐに拡散せず、メディアが報じるのを待ってほしいとのことです。
新聞やテレビの情報は信頼性が高いので、まずはメディアの情報を待ちましょう。

現代において情報は力です。
人は、情報を集めようとします。昔と比べて、検索サイトで調べるよりもSNSでの情報入手が主流になっています。
そして、入手した情報は発信したくなります。
善意で情報を伝えたい人もいれば、自分の力を示すために新しくて重要な情報をすぐに伝えたくなる人もいます(多くの現代人はそうかもしれません)。
現代のデマはこうして広がっていきます。

緊急事態こそ、冷静な行動をし、正しいネットリテラシーを身につけましょう。

参考文献

毎日新聞「地震でまたも飛び交ったデマや差別発言 桁違いの拡散、どう対処?」https://mainichi.jp/articles/20210214/k00/00m/040/249000c


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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