子どもの成長のスピードってとても早いですよね。
ついこの前まで出来なかったことが、いつのまにか出来るようになっていて、驚かされたことは一度や二度ではありません。
普段からさまざまなものごとに触れ、学ぶことで日々成長しているのだ、と改めてきづかされます。
そんな子どもの成長に対して周りの大人はしっかりと褒めてあげて欲しいと思います。
そこで今日は、褒め方の違いによる子どもの意欲への影響についての研究を紹介したいと思います。
スタンフォード大学のドゥエック教授は、子どもたちを2つのグループに分け、それぞれテストを受けさせました。
その後、一方のグループには「よくできたわ。頭がいいのね。」と、能力を褒め、もう一方のグループには「よくできたわ。頑張ったのね。」と努力を褒めました。
その後、新しいテスト問題を見せて、新しいテスト問題を解きたいか、それとも今解いたテスト問題をもう一度解きたいかを子どもに選ばせたところ、努力を褒められたグループのほうが新しいテスト問題にチャレンジする割合が明らかに高く、難問を出されてもチャレンジして回答を導き出す傾向が現れたそうです。
他方、能力を褒められたグループは努力に対して否定的となり、難問を出された際に諦めてしまう傾向が見られるようになったとのことです。
この結果から、幼少期からの褒められ方、才能を褒めるのか努力を褒めるのかの違いによって新しいことにチャレンジしようという意欲に違いが出ることが明らかになりました。
子どもには努力しチャレンジすることの大切さを学んで欲しいので、普段からの褒め方に気を配り、しっかりと努力を褒めてあげることを心がけたいと思います。
★「褒めて伸ばすを心理学的に考えてみると?」
★「教育心理学とは」
参考文献
マインドセット「やればできる!」の研究
キャロル・S・ドゥエック 著
今西 康子 訳
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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