からだのなかを覗いてみよう~解剖の歴史~

突然ですが、文部科学省後援こころ検定1・2級の試験は精神解剖生理学のカテゴリからも出題されます。
したがって、身体のしくみについても内容を把握しておく必要があります。

身体には様々な臓器や複雑に絡みあう働きがあり、覚えるのも一苦労ですね…。
しかし、心理の専門家を目指す場合、クライエントが訴える症状を身体的な病からくる精神症状なのか、そうでないのか、専門医にリファーすべきなのか…等という判断を迫られる場合もあります。
そういった点からも身体について日頃から知っておく必要があります。

身体を理解するための解剖学

さて、そんな複雑な身体を実際に解剖し、理解しようとする「解剖学」があります。
解剖の起源は古代ギリシャのヒポクラテスまで遡ります。
ヒポクラテスは動物を解剖し、内臓や大きな血管について記述したとされています。
その後、人体の解剖を初めて行ったとされるのが、古代アレクサンドリアのヘロフィロスです。
ヘロフィロスは、脳こそが神経系の中心であることを主張し、知性の座としました。
また、大脳・小脳、運動神経・知覚神経、動脈・静脈を区別しました。また、膵臓、十二指腸、前立腺の名付け親でもあります。

その後、古代ローマのガレノスが現存する最古の解剖学の文献を残しています。
ガレノスは主に動物の解剖を行い(古代ローマでは人体解剖が禁止)、多くの著書を残しています。
その後も様々な研究者が論文を発表し、解剖学の発展に寄与しています。

日本における解剖学

日本初の人体解剖は1754年に山脇東洋が京都で行ったものであり、この解剖の記録は「蔵志」に収められています。
その後、ドイツのクルムスの著作「解剖学表」のオランダ語版「ターヘル・アナトミア」を前田良沢、杉田玄白、中川淳庵が翻訳しました。
これがかの有名な「解体新書」です。
当時は今と違い、オランダ語の辞書はなかったため、翻訳するのにずいぶん苦労したそうです。


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