皆さん、嘘をついたことはありますか?
「ありません」と答える人は、「嘘をついたことがない」という時点で、この人は噓ついてるなと思う人がほとんどでしょう。
イソップ物語の「金の斧」という話は、嘘をつくと損をするということを教えてくれていますが、嘘も方便というように、物事を上手く運ぶためには嘘も必要ということをいっています。
さて、人はどんな時に嘘をつくのでしょう。
人間がつく嘘には12種類あるそうです。
- 予防線・・・予測されるトラブルなどを未然に防ぐための嘘
- 合理化・・・約束を守れなかった時につく嘘
- その場逃れ・・・その場から逃げたいがために嘘をつく
- 利害・・・金銭が絡む場で自分が得をするように嘘をつく
- 甘え・・・自分に対する理解が欲しくて嘘をつく
- 罪隠し・・・罪を隠すためにつく嘘
- 能力・経歴・・・経歴詐称など相手より優位に立つためにつく嘘
- 見栄・・・自分を良く見せたいという虚栄心からつく嘘
- 思いやり・・・優しい嘘といわれるもので、相手を傷つけないための嘘
- 引っかけ・・・からかいや冗談の嘘
- 勘違い・・・知識不足などが原因で、意図的ではなく結果として嘘になってしまうもの
- 約束破り・・・約束が果たせず、意図的ではなく結果として嘘になってしまうもの
嘘をついたことがないと嘘をつく人は、自分は正直者だといいたくて嘘をついているのかもしれませんし、冗談で嘘をついているのかもしれません。
アメリカの心理学者のマイケル・ホイト氏は、初めて親に嘘をついた時、子どもは絶対だった親の束縛から自由になれるといい、自立の第一歩だといっています。
子どもの頃、嘘はいけませんと教えられたと思いますが、嘘は、子どもが自分の主張を通すための手段の1つでもあり、嘘のつき方や嘘に対する理解力も発達段階に応じて社会的に適応した形へ変化していくものと考えられています。
自分を守るために、時には嘘が必要なこともあるかもしれませんが、人を傷つけるような嘘をつかないよう心掛けたいですね。
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参考文献
西東社 渋谷昌三「面白いほどよくわかる!心理学の本」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら
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