ストレスに対する“適応”と“不適応”

人間には恒常性(ホメオスタシス)という機能が備わっており、外部環境の変化に対して、内部環境を一定に保っています。例えば、暑くなったら汗を出して体温を下げようとする、寒くなったら体を震わせ発熱させて体温を上げようとする、食事によって血糖値が上がるとインスリンが分泌されて血糖値を下げるなど、これらはホメオスタシスの働きによるものです。

それではホメオスタシスの機能がなかったらどうなるでしょうか?体が汗をかかなければ高熱にうなされ、震えることがなければ体温はどんどん低下してしまいます。また血糖が上がり続け、糖尿病になってしまう、など体に異常が現れてしまいます。このようにホメオスタシスは生きていく上では欠かせない機能なのです。

この機能はストレスを受けた時にも働きます。まず人間は、外部から様々な情報や刺激を受け取り、その情報や刺激が身体的または精神的にダメージとなるものであった場合に、ストレスであると感じます。ホメオスタシスの機能が働くと、ストレスと感じる情報や刺激に対して適応しようと心身が変化します。これが“適応”といわれる状態です。

しかし、適応しようと変化するけれども、上手く適応できずに心身に何かしらの変調をきたしている状態(ストレス状態)になり、極度のストレスにさらされ続けると、ホメオスタシスの機能も働かなくなり、体は正常な状態を維持できなくなってしまい、身体の様々な器官で異常を起こしてしまいます。本来、夜に体を休める時に副交感神経が優位になり、消化・代謝が促進され、昼間活動している時に交感神経が優位になり、吸収・循環が促進されますが、例えば、緊張状態が続くことによって、夜になっても交感神経が優位なままで、興奮状態が続き眠れなくなる、心身が耐えられず、活動している時間帯でも副交感神経が優位になって消化活動が活発になり、胃酸過多による胃痛などの症状が現れてしまいます。これが“不適応”といわれる状態です。

 

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