働きすぎてはいませんか?②

以前から当サイトでは、仕事と心身のバランスについて何度かお伝えしてきたのですが、みなさんは働きすぎていないでしょうか。
毎年恒例“疲労度チェック”もぜひお試しくださいね。

11月は「過労死等防止啓発月間」です。
働きすぎると心臓と脳に悪影響を及ぼすことは以前からお伝えしてきました。
最悪死に至るケースもあります。「働きすぎてはいませんか?」もご覧ください。

このたび、約20年ぶりに脳・心臓疾患の労災認定基準が改定されました。
改正前の基準は「発症前1か月におおむね100時間または発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月あたり80時間を超える時間外労働が認められる場合について業務と発症との関係が強いと評価できる」(厚生労働省)とされていましたが、改定後は、残業時間が過労死ラインに達していなくともそれに近い時間外労働に加え、労働時間以外の負荷要因(不規則な勤務(勤務と次の勤務の間が短い、休日のない連勤)、心理的負荷、身体的負荷、作業環境等)が認められた場合は業務と発症との関連性が強いと評価できるとしています。

人気洋菓子店が過労死ライン100時間超の時間外労働をさせていたというニュースがつい先日も報じられ、3年間で2度の是正勧告を受けていたとされています。
この洋菓子店の他にもギリギリのところで働いている方もまだまだいらっしゃるのではないかと懸念されます。
“学校の先生”も長時間労働の代表格ともいえます。
個別の家庭訪問や授業・行事の準備、会議、部活動の指導・引率など、しなくてはいけないことがたくさんあります。
“テストの採点は(個人情報もあるし本当はNGだけど)持ち帰ってするのが当たり前“ということもあるようです。

令和2年6月度の小学校教職員の「総在校等の時間-所定の勤務時間=45時間以上超」が47.3%という調査結果もあります(うち100時間超は1.8%)。
筆者の住む地域の教師の働き方改革として、小学校の休庁日(お盆の期間)が数日あったり、一定の時刻を過ぎると留守電対応となったり、少しずつ変わってきているのかなという印象を受けました。

最後に、知人の話になりますが、真面目な性格もあり毎日終電で帰り朝も始発に近い電車で通勤していたところ、突然駅構内で意識を失ってしまい、駅員さんが救急車の手配をしてくださり、即入院となりました。
過労です。いやー、まいったわーと今では笑い話にしていますが、笑い話ではないんですよね。

仕事も大事ですが、身体の方がもっと大事です。
ぜひ、たまには何にもしない休日をお過ごしください。

【参考サイト】


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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