カウンセラーに求められる資質②~頑張りすぎないで編~

前回、自分自身でもよくわからない記事(【雑記】2020年最初の怒りと悲しみと曲)を書いたのですが、その後個人的な危機は脱し、風邪の症状が続くのでマスクを着用しています。
しかし、新型肺炎の影響もあってどこもマスクが売り切れ…。
こんな田舎でも個数制限がかかっています。
高齢者や持病をお持ちの方、妊婦の方など必要な方へいきわたるとよいのですが…。

さて、頑張りすぎると燃え尽きてしまうことがあります。
例えば、志望校に入るためにものすごく頑張って合格し入学したものの、その後の目標を見失ってしまい休学してしまうことや、社会人においても熱心に仕事に取り組んでいたのに急に仕事への意欲を失い、それが心身の不調として現れ、社会的不適応に陥ることもあります。

これらは、対人援助職やサービス業に従事する「感情労働」を伴う職種の人にみられやすいとのことで、心理カウンセラーもその業種に含まれ、実際、わたしの友人の友人もカウンセラーとして活動しはじめの頃、クライアントの感情に巻き込まれてしまい疲れ果てて、最終的にバーンアウトに陥ってしまったと聞きました。

バーンアウトとは、情緒的消耗感(「もう働けない…」疲れ果てる)・脱人格化(クライアントに対し情のない行動や態度を示す)・個人達成感の減退(充実感の減退)のことです。

特に臨床経験の浅いカウンセラーは、カウンセリングの場という「枠組み」を超えて、自分の私的な生活の中にも引きずってしまい、結果的にバーンアウトに陥り、カウンセリングの質の低下を招くこともあるそうです。

誰にでもいえることですが、頑張りすぎないでください。たっぷりの栄養を摂ってさっさと寝ましょう。そしてたまには自分へのご褒美をあげましょう!

参考文献:面白いほどよくわかる!臨床心理学 下山晴彦 西東社 2012年


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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