【熱中症に注意!!】茹でガエル理論とは?

日本各地で極端に暑い日が増加してきており、毎日のように「熱中症に注意!!」というニュースを耳にします。
皆さん「茹でガエル理論」という言葉聞いたことありますか?

経営学者の桑田耕太郎と社会心理学者の田尾雅夫による98年の共著『組織論』が「ベイトソンの茹でガエル寓話」として紹介しています。

カエルを熱いお湯の中に入れると、「熱い!」と感じたカエルは慌ててお湯の外に飛び出します。
お湯の外にすぐに出るので、命が助かります。
ところが、カエルを水の中に入れ、その水を少しずつ温めて温度を上げていくと、カエルは温度の変化に気付かずにお湯の中にとどまり、ゆでガエルになってしまうという寓話です。
これは、理科の実験の話ではなく、心理学のお話です。

「急激な変化には気付くけれども、少しずつの変化には意外に気付かない(気付けない)。
そうこうしているうちに大変なことになってしまう」ということです。
これはカエルの話として扱っていますが、人間にも言えることです。
主に企業経営やビジネスの文脈でよく用いらるそうですが、熱中症に関することでも「茹でガエル理論」で説明できると思います。

熱中症の場合、午前中の比較的涼しい時間でクーラーをつけずにいると、少しずつ気温が上がっても、なかなかそれに気づかず、ゆでガエルのように我慢してしまう結果、倒れ、熱中症で救急搬送されるのです。

節電の為や、夜中だからといってエアコンを付けない人もいます。
実際東京都内では、熱中症で亡くなった方の8割以上がエアコン不使用だそうです。

また、高齢者の方は特に注意が必要です!
高齢者は、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しています。

室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給し、暑さを感じなくても扇風機やエアコンを使って温度調整をするように心がけましょう。

この記事を読んでいただいた方は、自分自身はもちろん、友人やご家族にも是非「熱中症対策」の大切さを共有してください!

※実際にはカエルを熱湯に入れると逃げ出す間もなく死んでしまい、常温から徐々に水温を上げていくと、途中で逃げ出すそうです。

参考文献


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!