しあわせとは?

こころ検定の受検申込が始まりました!
2~4級に至っては2019年度の試験が終了してから期間が空いたこともあり、申し込む方が増えることが予想されています。
これから受検を検討されている方がいらっしゃるかと思いますが、お申込みをいただく前にぜひ「【必見】こころ検定の受検をお考えの方へよくある質問」を確認いただければと思います(試験会場リンク切れの場合はこちら→https://cbt-s.com/examinee/examination/kokoro.html

さて、本題に入りたいと思います。
先日、「怒りの感情はどこへ」を書いたのですが、その後、自分自身を振り返った時に笑うよりもイライラしていることが多く、これはホルモンの関係なのかこの世情によるものなのか忙しさによるものなのかと考えていました。
自分の中ではそれぞれが複雑に影響しているはずだと納得したのですが……。

そこで、この先、年老いていくにつれて心がすさんだままなのも嫌だな、俗にいう老害になりたくないなと思うのですが、高齢者の主観的幸福感について興味深いデータがあったのでご紹介します。

高齢者は若い世代に比べると幸福感が高いといわれています。
身体的な健康状態は加齢とともに低下していくはずなのに、なぜだろうと思いますが……。
その幸福感の高い理由として、加齢による感情を経験した時の自律反応の減衰や偏桃体機能の低下によりネガティブな感情の減少がみられること、新たな知識を増やそうというよりは残りの時間を暮らしやすくしていこうという感情制御によるポジティブな感情の増加がみられることなどが挙げられます。

また、発達心理学の分野では「老年的超越」という段階があり、高齢者は親しい人の死などを乗り越えることで、物質的な豊かさや社会的な地位や役割への関心が薄れ、ありのままを受け入れることが出来、自己統合の発達につながりそれが幸福感の増加に影響を及ぼすともいわれています。
穏やかに過ごしていきたいものですね。

参考記事

3分でわかる大人のための長生き応援コラム 

第9回加齢とともに幸福感はどうなるか https://www.nissay.co.jp/enjoy/nagaiki/column/009.html

アクセス日 2020/04/08

参考文献

我が国の高齢者への「老年的超越」概念の適用に関する問題点 末田 啓二

甲子園短期大学紀要 37:1-7.2019.


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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