突然ですが、皆さんが子どもの頃はどういった遊びをしていたでしょうか。
筆者は隣の家まで100mはあるような田舎に住んでいたため、自ずと自然そのものが遊び道具となっていました。
トンボとりやオタマジャクシすくい、水をはりたての(我が家の)田んぼにダイブなど、今となっては贅沢な遊びをしていたな、と遠い昔を思い出します。
自然の怖さなども体感することはありましたが、野山やら田んぼやら走り回っていたため、筋力や運動神経は自然と養われていたのではないでしょうか。
現代の子どもたちは、普段の生活の中で自然を相手に遊ぶことはそうそうないのではないかと思います。
習い事以外に体を動かすのは体育の時間だけという子もいます。
子ども時代(特に幼児期)に体を動かし、体力や運動能力の基礎を養うことは、社会性、創造性などの取得にも関わり、こころの成長にも大切なことだといわれています。
また、とっさの出来事があった時に身を守るための動きが取れるということも重要です。
なお、文部科学省は「幼児期は様々な遊びを中心に毎日60分以上楽しく体を動かすこと」を推奨しています。
前提として、楽しく体を動かすことが挙げられるのですが、よりよく運動神経を養う方法として「コーディネーション運動」があります。
コーディネーションとは
- 「定位(自分とその他のものの位置関係を把握すること)」
- 「変換(とっさに動けること)」
- 「連結(体全体をスムーズに動かせること)」
- 「反応(合図に素早く反応できること)」
- 「識別(道具をうまく使うこと)」
- 「リズム(タイミングをつかむこと)」
- 「バランス(体勢を立て直せること)」
これらの能力を養うコーディネーション運動の一例として
- 自分より高く投げたボールを1回転してから背中でキャッチする
- バウンドさせたボールの下をくぐり抜けてキャッチする。これを3回連続行う
- 目を閉じ、手を腰に当て片足で20秒間立つ
- ボールをひとつ両手で持ち、ボールの上にさらにもう一つのボールをのせてもらい5秒間キープする
などあります。
意外とやってみると難しいものです。
身近にお子さんのいらっしゃる方は、ぜひ一緒に楽しくやってみてはいかがでしょうか。
参考サイト
アクセス日:2020/07/29
一般社団法人 日本血液製剤機構 「コーディネーション能力を強化しよう」
https://www.jbpo.or.jp/crossheart/maintenance/22/
文部科学省 幼児期運動指針ガイドブック
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319772.htm
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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