誰かにお願いするときは…

ゴールデンウィークも終わり1週間が経ちました。
以前の記事にて、「五月病」について取り上げましたが、皆様は五月病になっていませんか?

以前の記事で「モチベーション」についてたくさんご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

さて今回は、誰かに何かをさせたい時に効果がある心理学の研究結果をご紹介したいと思います。

アメリカのデポール大学のレオナルド・ジェイソン教授が行った研究で、犬のフンを拾う飼い主はどれくらいいるのか調査した結果、全体の5%しか拾わなかったのです。

また、犬のフンを拾うように促すポスターをいたるところに貼っても僅か6%とあまり効果が無かったそうです。

そこで、レオナルド・ジェイソン教授は犬の散歩をしている方に、「こちらの使い捨て処理袋をどうぞ」と袋を手渡したところ、全体の82%が拾ったそうです。

この結果から、誰かに何かをさせたい時は、積極的な声掛けが必要だとわかります。

仕事や学校でもそうですが言わなければ分からない人や、忘れていて言われてから思い出す人もいるでしょう。

しっかりと相手に伝えることで、依頼を実行してもらうことが出来るようになるようです。

また、依頼をする際に正論を言っても実行してくれない人もいるようですが、そういった人には、実行してもらうようなツールを提示すると良いかもしれません。

先程の研究でもそうですが、「犬のフンを拾ってもらいたい」から「袋を渡す」のように、「実行してもらいたい」から「実行してもらうのに必要なツール」を渡す(見せる)といった声掛けをするとよいかもしれません。

そうすることで、研究結果のように周りの方々にしっかりと依頼を実行してもらいやすくなるかと思います。

お仕事や学校の友人、家族等の身の回りの方々にお願いをしても実行してくれないのであれば、この方法を試してみると良いかもしれません。

他にもカチッサー効果などもありますので、一度調べてみるのもいいかもしれません。

現在、こころ検定第20回の受検期間です。
これから受検をする方々の合格をこころから祈っております。
まだ、こころ検定を知らないという方は、「こころ検定」で調べて、ぜひとも学習を進めてみてください。

【参考文献】

  • 世界の最先端が教えるすごい心理学
    総合法令出版株式会社 内田 誼人

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

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