ネームレター効果-似たような名前を好む傾向-

2月も残り3日となり、3月に入ります。
最近は、気温も低く風が強い事が多かった気がします。
また、花粉症に悩んでいる方も増えてきた印象です。
花粉症の対策については「花粉症はフラクトオリゴ糖」の記事でご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

3日後から3月に入り卒園や卒業と一つの節目の時期になりますが、1ヵ月後には入学や入社シーズンになります。

新しい友人、新しい先生、上司、新しい施設何かと新しいものが多くなるかと思います。

そういった新しいものばかりの生活にはいい意味でも、悪い意味でもストレスを感じやすくなります。

新生活のスタートダッシュをスムーズにするために、3月中に早めの準備を行いましょう。

さて、新生活でとても多くなる新しい友人について、皆様はどのように仲良くなりますか?

相手との共通点をひたすら探したり、タイミングを伺って食事会を開催したりと仲良くなる方法はたくさんあるかと思います。

今回は、誰でも簡単にできる方法をご紹介致します。

それは「ネームレター効果」です。

ネームレター効果とは、「自分の名前」を好むことで、私たち人間は自分に関連することを好む傾向から、「自分の名前」も無意識的に好むという現象です。

苗字が「高橋」の方であれば、「高野」、「高山」、「高田」といった苗字の方に対して好意を感じやすくなるといった具合です。

このことについて、ルーベン・カトリック大学のヴェラ・ホーレンスはベルギーとハンガリーとタイにて実験を行った結果、「自分の名前」と同じ名前の人と、よく似た名前の人と友達になりやすいことが分かったそうです。

また、この心理現象に伴い、「ネームコーリング」という方法があり、相手の名前を呼ぶことで、友好関係や信頼関係を築きやすくするといった方法があります。

学校や、職場で新しく関係を築いていきたいと考えている方には、「ねぇ」や「先生」といった抽象的な呼び方ではなく、相手の名前で呼んでみてください。

普段よりも、仲良くなったり、会話が弾んだりするかもしれません。

筆者の親しい友人で自分と同じ名前、もしくは似たような名前の人を数えてみたところ1人もいませんでしたが、自分の名前と同じ、名前の最初の2文字の母音が「aa」から始まり、名前が3文字の友人がとても多かった傾向がありました。

単に「aa」から始まる名前の人が多いだけかもしれませんが、こういった感じで、自分ですぐに確認、実践できるのが心理学の良い所ですよね。

話が逸れましたが、新しく関係を築いていく上で、相手の名前を呼ぶことはとても簡単で色々な場面でも有効活用できますので、ぜひ皆様も実践してみてください。

ただし、注意点もございますので確認してから実践してみてください。

ネームコーリング 注意点

  • 名前を呼ぶ回数を過剰に増やさないこと
     使いすぎると相手を不快にしてしまうことがある。
  • 短文では使わないこと
     短文で使ってしまうと場合によっては文章が機械化していると捉えられる可能性があり、ドライな印象を与えてしまう。

信頼関係の築き方は人それぞれの方法がありますが、一つの方法として読者の参考になればと思います。

3月も体調管理を万全にして、頑張りましょう。

「参考文献」


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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