皆さんの中には、何か目的や目標を持って心理学を学ばれている方がいらっしゃると思います。
カウンセラーになりたくて、心理学を学ぶ方も多いと思いますが、カウンセラーはどんなところで活躍しているのか知っておくことも大事ですね。
今回は、カウンセラーが活躍する場をいくつかご紹介したいと思います。
学校
学校領域では、いじめ、自殺、不登校、暴力行為などの問題から、注意欠如・多動症(AD/HD)、限局性学習症、自閉スペクトラム症などの神経発達症関連の問題、さらに摂食障害や薬物の問題、自殺企図など、生命に関わる問題まで多岐に渡ります。
ニュースでも取り上げられていますよね。
また「モンスターペアレント」という言葉を聞いたことがあると思いますが、保護者が学校に対して理不尽な要求を行い、教師が精神的に追い詰められるケースなどもあります。
これらの諸問題に対処するため、スクールカウンセラーを配置し、児童・保護者、教職員に対し、カウンセリングなどの心理的援助を行います。
援助の際は、教職員・保護者・学校外部の機関(児童相談所、医療機関、福祉事務所など)との連携が大切です。
病院・医療機関
心療内科では、心理的要因が発症に関与する心身症やパニック症、うつ病、精神科では、統合失調症などの精神疾患を取り扱っています。
病院で働くカウンセラーは主に心理検査や心理療法を行います。
その他にも、慢性疾患の患者やその家族に対する心理的援助、小児患者へのプレイセラピー、不妊症や出産前後の不安・うつ症状に対する心理療法などが行われています。
地域臨床
地域臨床とは、地域住民のための精神保健に関する心理臨床的な活動のことで、主に、障害の早期発見、早期治療、心理的問題の治療などが含まれます。
乳幼児健診での心理相談、地域の相談室・教育相談室での心理相談、子育て支援策の中での業務などが挙げられます。
スポーツ
スポーツ競技者のストレス対処や情動のコントロール、バーンアウトなどの精神的不調の問題、学業・職業とスポーツの両立の問題、競技者間やコーチとの間の心理的葛藤の相談など、スポーツの中で生じる問題に心理学の知見と技法を活用して支援をしていきます。
心理学を学んで、どのように活かしていこうか考えている方は、参考にしてみてくださいね。
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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