知能指数の測り方

最近、知能といえばAI(Artificial Intelligence 人工知能)の話題が多いですね。
AIの普及によって本来なら人間が行っていた作業、つまり仕事がAIに奪われてしまうかもしれないと危惧されています。

運転手であったり、秘書であったり、中には中央官庁職員など上級公務員の仕事までも奪われてしまう恐れがあるそうです。
生活は便利になるかもしれませんが、仕事がなくなってしまうかもしれないのは困りますね……。

知能測定の歴史

さて、人間の知能を測定するためには知能検査というものが存在しています。知能検査が登場したのは20世紀はじめです。
フランスの心理学者ビネーと医学生であったシモンが「ビネー-シモン式知能検査」を発表しました。

その後、様々な知能検査が登場し、有名なものとしてWAIS-Ⅳや田中ビネー知能検査があり、これらを耳にされたことがある方は多いのではないでしょうか。
その他、失語症や認知症の検査や目が不自由な方のために作成された検査など、用途に応じて様々な検査があります。

IQは高ければ高いほどいい?

知能指数(IQ)の測り方として、ウェクスラー知能検査ではIQの平均値が100、標準偏差が15になるように偏差IQに換算しています。
この理論に基づくと全体の約68%の人の偏差IQが85から115に分布していることになります。

では、IQが高ければ高いほど「万能」ということになるのでしょうか?
先に答えをいうと、そうではありません。
IQが多少低くても特性や個性を活かして活躍する方もいますし、IQが高くても特定の苦手な分野がある方ももちろんいます。
知能指数の結果だけでその人を判断するのは危険といえるでしょう。

IQは一生モノなのでしょうか。
IQは一生変化しないのでしょうか。
最近の研究でIQは10代ではわずか数年で20ポイントほども大きく変化することが判明したと英ロンドン大学の研究チームが発表しました。

このIQ変化はホルモン上昇によるものではなく、脳の構造の変化に由来しているとのことです。
さらにIQは遺伝も環境も関係があるそうです。

★「知能ってなんの能力?


nomad journal 2017.12.10「メラビアンの法則って何?誤解されがちな法則の本来の実験内容を解説!」https://nomad-journal.jp/archives/5629


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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