咳が長引く心因性咳嗽について

先日、風邪をひいてしまい、発熱はなく、のどの痛みと咳の症状が主な症状だったのですが、咳の症状だけが2~3週間続きました。

何年か前も、咳が長期間続いた時期があったので、調べてみると、「心因性咳嗽(がいそう)というのが出てきました。

もしかしたら、そうなのかな?という思い当たる節があったので、今回は、咳とストレスについて書いていきたいと思います。

咳とくしゃみの違い

咳:咽頭・気管・気管支などに、ほこりやウイルスなどの異物が入り込み、それを排出しようとして反射的におこる強い呼息運動

くしゃみ:鼻粘膜にほこりやウイルスなどの異物が入り込み、それを取り去るために反射的に起こる呼息運動(例:胡椒を振るとくしゃみが出る)

今回は咳をメインに書いていきます。

咳が出る仕組み

咽頭・気管・気管支などの気道には、「咳受容体」という異物を感じ取るセンサーがあり、咳受容体で異物を感じ取ると、脳にある「咳中枢」に伝わります。

そこから横隔膜や肋間膜などの「呼吸筋」に指令が送られ、咳が起こる仕組みになっています。

心因性咳嗽について

心因性咳嗽は、喘息の検査やアレルギー検査、レントゲンなどで呼吸器官の検査をしても原因不明で、発熱やのどの痛みなどの風邪の症状や呼吸器官には問題がないにも関わらず、咳の症状が出る状態をいいます。

原因としては、ストレスが関係しており、仕事や学業、家庭などでストレスを受け、自律神経が乱れることで、咳中枢を刺激して咳の症状が出ると考えられています。

また、日中に出やすく、睡眠中には出ないという特徴もあります。

ただ、咳が長期間続くということは、心因性咳嗽以外の可能性も考えられますので、一度病院へ受診されることをお勧めいたします。

参考文献

●系統看護学講座 専門基礎2 「解剖生理学」P359 医学書院

●つばさ在宅クリニック西船橋「咳が止まらない…ストレスが関係する心因性咳嗽について」https://www.tsubasazaitaku.com/column/column98.html


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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