突然ですが、あなたは「吊り橋理論」という言葉を聞いたことはありますか。
高い場所にある吊り橋を渡るときに感じるドキドキと、恋愛のドキドキは似ており、そのため意中の相手とデートに行く場所を選ぶ際にお化け屋敷やジェットコースター、ホラー映画などを選んでドキドキを体験することで恋愛に発展する可能性が高まる、という理論です。
テレビや雑誌などで紹介されることも多いので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
この吊り橋理論ですが、実はこれも社会心理学の実験から生まれたということ、ご存知ですか。
カナダの心理学者、ダットンとアロンは1974年に発表した「生理・認知説の吊り橋実験」の中で、次のような実験結果を発表しました。
若い男性を集めて高い所にある吊り橋を渡らせ、橋の中央に差し掛かったところで急に若い女性にアンケートを求めて話しかけられるようにセッティングしました。
その際「結果に関心があれば電話ください」と伝え、同じ実験を揺れない橋の上で行った場合と比較したところ、明らかに吊り橋のほうが電話をかけてくる男性の割合が多かったのです。
この結果より、揺れる吊り橋を渡る緊張感とアンケートの女性への恋愛感情とが誤認されたと結論づけられたそうです。
この吊り橋理論のほかにも、社会心理学の研究内容には興味深いものが多そうです。
★「恋をすると世界が変わる?」
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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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