毎回しつこいようですが、少しでもゆったりとした時間を過ごせていますか?
わたしは先月毎週のように上京しており、うっかり満員電車にスーツケースごと乗車して怒られる(「満員電車のストレスは何に匹敵するか」の反省をまったくしていない)という経験をしました。
そんなこんなで、やっと久しぶりに休日を家で過ごせたのですが、本当に寝るだけですっきりしました。
前置きが長くなりましたが、今回は多忙な人に特に知っておいていただきたい、行動特性と身体的症状に関連する興味深い研究結果についてお話しします。
ものすごく仕事熱心でまじめでせかせかしている人、周りにいませんか?
いつも仕事に追われていて、それでも野心を持っていて、周囲に対しては攻撃的かつ敵意をもっている人(タイプA)。
このタイプはそうでない方(タイプB)に比べ、冠状動脈性心臓疾患に2倍罹りやすいといわれています。
冠状動脈性心臓疾患は、心臓を維持する血管に動脈硬化が生じると心筋梗塞に至ってしまうという怖い病気です。
さらに、タイプAの人は自らストレスフルな生活を続けているにも関わらず、あまり自覚がなく過ごす傾向があるのだそうです。
ストレスを受けても交感神経系が優位に働き続けるため、冠状動脈性心臓疾患になってしまうのでは、とも考えられています。
タイプAがせかせかした印象なら、タイプBはゆったりのんびりでしょうか。
A、B、ときたら、Cもあります。
タイプCは、がんにつながってしまうおそれがあるといわれています。
感情の抑圧、自己主張の弱さ、気を遣いすぎ、などを特徴とします。
個人的にはタイプAは好きではないのですが(他人にも厳しいしすぐ怒るし…)、タイプAよりタイプBの方が出世するともいわれているようですし、もっとゆったりと過ごせばいいのに…と思いながら静観しています。
年末に向けて忙しくなる方も多いかと思いますが、ぜひ皆さんご自愛ください。
参考文献
タイプA行動パターンの心理学的研究――理論の発展史――
大芦 治
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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