皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
こころのサイエンス編集部は毎日時間に追われています。出社してからあっという間に昼休みが来て、あっという間に終業時間です。
このご時世、忙しいのはありがたいのですが、メンバーの体調が崩れないか心配しています。
さて、そんな「時間」ですが、楽しいゲームやドラマ、何かしら集中している時は時間なんか忘れて没頭しますよね。
気の合う友人や恋人と過ごす時間の早さにびっくりすることもあるかと思います。
逆に、つまらない授業を受けている時やあてもなくダラダラしているような暇な時は時間が永遠のように感じる方もいるのではないでしょうか。
同じ時間なのに体感時間はなぜこんなにも違うのでしょうか。
それにはさまざまな要因があり、身体的な代謝や感情によっても左右されるといいます。
代謝が激しい時(運動をしている時)は時間が長く感じられ、代謝が落ちている時は短く感じられるとのことです。
また、恐怖を感じている時は時間をより長く感じるという実験結果もあります。
その他の要因として、体温が高い時には実際よりも時間を早く感じ、体温が低い時には遅く感じることが判明しています。
待ち合わせ場所でなかなか相手が来ない時、何度も何度も時計ばかり見てイライラしてしまうこともありますが、それも罠です。
時間に対して注意を向けすぎることも時間を長く感じてしまうのです。
実際、わたしもあまり意識を集中しないような作業をしている場合(つまらないなと感じているのかもしれませんが)さっき時計を見た時から実際はまだ3分しか経っていなかったということがあります。
★「待ち時間のストレス」
また、うつ病患者の時間認知について興味深い研究データもあり、うつ病の人は実際の時間より時間を速く感じる傾向があり、なおかつ、うつ症状が重いほどこの傾向がみられるとのことです。
この焦燥感が、現実の世界から自分だけが取り残されているという不安につながるのではないかともいわれています。
今、我慢することが多く耐える時でもありますが、時間を楽しく有効に使うことができればよいですね。
参考文献
- 時間認知の心理学・生理学・時間生物学的特性と精神病理 栗山健一・曽雌崇弘・藤井 猛 日本時間生物学会 時間生物学 VoI.16.No.1 (2010)
参考サイト アクセス日 2020/04/28 - 「感じられる時間」は、なぜ変化するのか
http://tokidesign.jp/timestudies/story01.html - 時間感覚…年齢、状況でずれる「心の時計」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20110113-OYTEW51428/
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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