本当に自分は平均以上ですか?

皆様、こんにちは。

今年も残すところあと僅かになりましたがどんな一年を過ごしてきましたか?

筆者の私は、新しいことがたくさんありましたので目まぐるしい一年でした。

残りの日々も自分らしく過ごせるよう努めていきたいと思います。

さて、今日は「本当に自分は平均以上ですか」ということですが、皆様は自己評価をする際にどのような評価になりますか?

テスト前の勉強量は?運動前のストレッチは十分か?など、自己評価する機会は日常の中にたくさんあると思います。

その際、「自分は普通より出来ている(十分だ)」と思った人がいるのではないでしょうか?

私たち人間はそう思ってしまうのが普通なのです。

この「普通より出来ている(十分)」と自己評価をしてしまう傾向のことを「平均以上効果(レイク・ウォビゴン効果)」と呼びます。

この効果についてスウェーデンのストックホルム大学のオーラ・スヴェンソン氏が研究を行った結果、以下の通りとなっております。

スウェーデンのストックホルム大学のオーラスヴェンソン氏が学生(アメリカ、スウェーデン)を対象に、自身の運転技術を0~100点で採点した。

その結果、アメリカの学生は93%、スウェーデンの学生は69%が平均以上と答えた。

また、安全運転についての自己評価について、アメリカの学生は88%、スウェーデンの学生の77%が普通の人より、自分のほうが安全運転と答えた。

引用:『世界最先端の研究が教えるすごい心理学』総合法令出版株式会社


このように、人間は普通より出来ていると自己評価してしまうのです。

この自己評価と他人からの評価とのギャップによって、思わぬ事故につながったり、大きな怪我をしたりするのです。

実際に、ニュースなどで報道される事故の加害者の供述で「自分なら大丈夫だと思った」などの供述が多いように感じます。

どうしたら、自己評価を平均以上にしないで済むのでしょうか?

それは、周りからの評価を素直に受け入れることです。

例えば、自分は安全運転をしていると思っていた時に、助手席の友人から「運転が荒い」と指摘されたとします。

プライドが邪魔をして素直に受け入れられず怒ったり、言い訳したりしてませんか?

このプライドをグっと抑えて主観的な評価と、客観的な評価を総合的にまとめて自分の評価とすることで過大評価にもならず、過少評価にもならないと考えます。

筆者の私も素直になれない時がありますが、その時は次の言葉を思い出しています。

「自信の上には傲りがあり、謙遜の下には卑屈がある。」

自信がありすぎても、無さ過ぎてもだめですよという意味と私はとらえており、この言葉を思い出して落ち着いて考えるようにしています。

これはあくまで、筆者が素直になるための個人的な方法になりますので、皆様も素直になれる方法(物)を探してみるのも良いかもしれません。

今年もあと僅かですので、2021年の自己評価について考えてみて、もう一段階深く自分を知り、心機一転を図り来年に備るのはいかがでしょうか。

参考文献


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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