こころをどうやって測定するの?

今回は検査学についてのお話です。

さて、みなさんは心理テストを行ったことがありますか?
性格判断や恋愛傾向など、楽しめるものが沢山ありますよね。
心理学の分野でも、心理状態などを測るためにテストを行うことがあります。(この場合、心理検査と呼びます)

今回お話する心理検査は、心理学に関する研究を重ねた先生方が長期に渡り、試行錯誤を繰り返して作り上げたものです。
もちろん、妥当性と信頼性を兼ね備えたものです。
この場合、測定したいものが本当に測定できているかということと、同じ人に同じ手順をふまえ検査を実施した場合に、誰が検査を実施しても(実験者が異なっても)結果が同じとなるか、ということが重要です。
心理検査は、検査目的や被験者の状況等によって実施する検査法が異なり、質問紙法、投影法、作業検査法といったものがあります。

偶然にも、最近、私も心理検査を受ける機会があり、エゴグラムとY-G性格検査の2つを受けてきました。
どちらも何項目にも渡る質問に回答し、回答用紙に記入していきます。
回答用紙への記入が終わると、計算・集計を行います(今回は講義の一環なので自分で行いました)。
で!自分の性格傾向を分析していくのですが、とても人に言うのも憚れるような結果となりました…(※あくまでも性格の「傾向」を示すものなので「決めつけ」ではありませんよ!!)。

心理検査をやってみたいなと思った方もいるかもしれませんが、一般の方が心理検査を入手することは困難です。
購入するためには様々な条件があります。

なぜか?
それは、心理検査を受ける前提として「検査内容を知らないこと」が挙げられるからです。
検査内容を知っていたら、回答や態度にバイアスがかかってしまいます。
それって、本当の答えでしょうか?
心理検査を取り扱うことが出来るのは医療・教育・福祉等の専門機関や専門家のみとなります。


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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