子どもへのケア

新型コロナウイルス肺炎による緊急事態宣言が延長となり、在宅勤務も継続になる方もいらっしゃるかと思います。
実際、首都圏に在住し、在宅勤務を命じられている知人も多くいます。
かつて遭遇したことのない、この非常事態に対応するのに精一杯で、他人のことを配慮するこころの余裕も薄れがちですね。

さて、あなたの周囲の子どもたちは大丈夫でしょうか。

子どもは大人が考える以上に周囲の変化に敏感です。
前述の在宅勤務をしている知人によると、いつもはいない親が家にいて嬉しくて遊んでもらいたいけれど、親は仕事をしなくてはならない。
子どもが近づこうとすると「仕事のものに触るな、向こうに行ってなさい、勉強しなさい!」とつい、怒ってしまうそうで、あとから反省することも多いといいます。
子ども自身は学校も休校で友達にも会えない、外で走り回ることもできないと普段以上に我慢を強いられ、ストレスを抱えがちです。

また、いつもより家にいる時間が長くなることにより、大人からの虐待を被ることが多くなるなど、更なるストレスを抱えるリスクが高まっています。
実際、虐待を疑う件数も増加していると聞きます。

さて、子どもがストレスを抱えすぎるとどうなるのでしょうか。
症状として、チックや爪噛み、過度の甘え、おねしょ、嘔吐、下痢、腹痛、自分よりも弱いものへの攻撃などとして表出する場合があります。
また、その幼少期の体験によってアダルト・チルドレン(AC)になってしまう場合もあります。

子どもへのケアとして、きちんと子どもの話を聞いてあげる、好きなことをさせる、スキンシップをとるなど、子どもと向き合うことが重要です。

まずは、大人がストレスを出来るだけ抱えないことが大切です。大人も子どもも上手に息抜きしてこの状況に適応していけるとよいですね。

参考サイト


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!