いきなりですが、上の画像をよくご覧ください。
どのように見えますか?静止画なのに動いているように見えませんか?
SNSで話題になった「expanding hole(膨張する穴)」です。
静止画なのにずっと見ていると中央にある楕円形の穴が膨張しているように見えませんか?
ノルウェー・オスロ大学(UO)は、黒い穴が膨張して見える新しい錯視を発表しました。
研究によると、ほとんどの人は中央の穴が広がるように感じることがわかりました。
科学的に新しく発見された動く錯視だそうで、瞳孔の反応が関連しているとのことです。
知覚心理学とは?
私たちは、普段の生活の中で外の景色を見たり、音楽を聴いたり、スマホを触ったり、アロマを嗅いだり、食べ物を美味しいと感じたりしています。
このように環境からの情報によって得られる感覚はそれぞれ視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚と呼ばれていて、私たちはこれらの感覚に基づいて色々なことを判断しています。
このように目や耳などから入ってくる物理的な情報をもとに外の世界の対象を内的に作り上げる過程のことを知覚とよびます。
知覚心理学はこのような知覚のメカニズムを研究する分野です。
錯視とは?
普段の生活の中で起こる「錯覚」も知覚心理学の分野で研究されています。
視覚に関する錯覚のことを『錯視』といい、上の画像のように止まっているものが動いて見えるなど、目から得られた視覚情報の処理において誤ってしまう現象です。
上の画像は科学的に新しい錯視とのことで、研究により約86%の人にこの錯視が発生しているそうです。
どうやら全員が錯視を引き起こすわけではないようですね。研究の論文でも錯視を感じない人がいる理由はわかっていないと書かれています。
他にも有名な錯視があるので、少しだけご紹介します。
ミューラー・リヤーの錯視

上の方が横線が長く見えますが、実際には上下とも横線の長さは一緒です。
エビングハウスの錯視

中央の円は右の方が大きく見えますが、実際には中央の円は左右どちらも同じ大きさです。
最後に
普段の生活の中で、実は気づかないだけでたくさんの錯覚が起こっているので、よかったら探してみてくださいね!
こころ検定4級では、人間の五感の中でも“視覚”と“聴覚”についてや、錯視などの感覚に関する身近な現象について学んでいきますので、興味がありましたら是非、勉強してみていただければと思います。

参考文献
- TERADA医療福祉カレッジ つぶやきコラム
知覚心理学とは
https://www.terada-medical.com/column/mental/perceptual-psychology/ - こころ検定4級 公式テキスト 第4章「知覚心理学」p.106,p.118
日本学術会議協力学術研究団体メンタルケア学術学会 監修 - こころのサイエンス「知覚の仕組み~人はどうやって見たり聴いたりしているの?」
https://cocoroken.info/perception/ - 科学雑誌「Frontiers in Human Neuroscience」2022.5.30発表
The Eye Pupil Adjusts to Illusorily Expanding Holes
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2022.877249/full - ナゾロジー「静止画なのにシミが広がる!? 新たに発見された動く錯視「膨張する穴」」
https://nazology.net/archives/110026
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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