フレイルチェックのススメ

人生100年時代といわれて久しいですが、誰しもが出来ることなら長く健康に生きたいですよね。
わたし自身も昔とは体質が変わったり、食べ物の好みが変わったり、早く寝て早く起きる生活になったり…と、歳をとったなぁ…と感じることが多々あります。
健康長寿を目指すために色々情報を探していたのですが、2020年度より75歳以上を対象とした「フレイル健診」という新たな健診が始まることになったというニュースを発見しました。

そもそも「フレイルとは何ぞや?」ということで調べたところ、「フレイル」とは「Frailty(元は虚弱と訳されていた)」を日本語訳したものであり、加齢とともに環境因子に対する脆弱性が高まった状態が「フレイル」というのだそうです。

筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下することによって心身ともに弱った状態を指します。
健康な人が要介護状態になるまでにはこのフレイルの状態を経ているともいわれています。

さて、このフレイル健診は質問票を用いて行われます。
この質問票は回答者の負担を考慮し15 項目の質問(心の健康状態、口腔機能、認知機能などについて問う)で構成されています。

なお、フレイルの評価基準としてFriedらの基準が一般的に用いられているとのことで、評価基準は次の5項目です。

  1. 体重減少(意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少)
  2. 疲労感
  3. 日常生活活動量の減少
  4. 身体能力(歩行速度)の減弱
  5. 筋力(握力)の低下

これらの評価基準の5項目のうち、3項目以上該当した場合「フレイル」、1~2項目該当した場合「前フレイル(プレフレイル)」と評価されます(該当項目が0の場合は健常です)。

フレイルは適切な介入・支援により健康を取り戻すことや、生活機能の維持向上が可能な状態といわれています。
また、セルフチェックをすることもできます!ぜひ、身近に75歳以上の方がいらっしゃればおすすめしてみてくださいね。

参考資料


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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