消えてしまいたいと思った日には

突然ですが、毎年9月10日は何の日でしょうか。「牛タンの日(仙台牛たん振興会)」だったり、「下水道の日(建設省(現・国土交通省)、当時の厚生省、他)」だったり…と様々な記念日がありますが、今回お伝えしたい9月10日とは、世界保健機関(WHO)が定めている「世界自殺予防デー」です。9月10日~9月16日は自殺予防週間、3月は自殺対策強化月間となっています。

当サイトでは、以前「死にたい願望、助けられたい願望」「未成年の自殺死亡率について」という記事で自殺について取り上げました。
今年はコロナウイルス感染症の流行により日常生活が一変し、心身ともに疲れてしまった、生活が困窮している、といった方へのソーシャル・サポートが必要とされている状況です。
毎年、この時期は子どもの夏休み明けの自殺が増えることもあり、子どもたちへのメンタルケアは重要視されていますが、今年は今後特にメンタル面でのサポートを必要とする方が増えることが予想されます。

先進国でも開発途上国でも、自殺を図る人の約9割が何らかの精神疾患を発症しているともいわれています。
特に自殺の原因が健康問題であった人のうち、うつ病は50%近くを占めており、うつ病は死に関わる重大な問題といえます。
その他、進行性の病気を抱えていたり、強いストレス(家庭の問題、仕事の問題、学業の問題等)に脅かされていたり、自身が孤立していたり…ということが原因として挙げられます。
自殺の多くは危険因子や背景が複雑に絡み合っているという特徴をもっています。

また、自殺した人の大多数は医師などの専門家に相談したり、専門機関を受診したりすることのないまま自殺行為を実行しているとのことです。
精神疾患を抱えている場合、特に早期に受診し適切な治療を実施することが自殺予防にとって重要な点となります。

今、悩みを抱えている方の中には、対面や電話で自分の気持ちを伝えることが難しい方もいらっしゃるかと思います。
厚生労働省のホームページからの引用となりますが、相談窓口がありますので、ぜひご一読いただければと思います。

参考資料


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この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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