学生の頃からずっとやってみたかったことがあり、それを実行するためにはどうしても家族の協力や資金が必要だったため、家族の了承を得るまで、子どもなりに頑張ってはみたものの、結局、諸事情により諦めざるを得なかった夢がありました。
家族を説得する技術や上手なプレゼン方法が自分にあれば、協力してもらえたかもしれないのに…と悔しい思いをしたことを今でも覚えています。
さて、みなさんはどうしてもこの意見を通したい…!というときはどうしますか?
ダダをこねるのは簡単ですが、大人の世界では屁理屈は通用しません。
ビジネスマンの世界では(おそらく)有名であろう「フット・イン・ザ・ドア法」があります。
これは相手(顧客など)に対して、小さなお願いから始め、段階的に本来の目的を達成させるというものです。
「無料のお試しセットです。使ってみませんか?簡単なアンケートに答えるだけで結構です」
→「じゃあ、使ってみます」
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なんだかよく聞くフレーズですね。
その他に、相手を説得させる方法として「フィーリンググッド効果」なる研究があります。
これは、心地いいと思える空間をともにする相手に対して好意的な感情を抱くというものです。
その「フィーリンググッド効果」の実験では、対象者を2グループに分け、一方は何も食べず、もう一方は飲み食いをしながらそれぞれ実験に参加するというグループなのですが、同じ論文を読ませたところ、飲み食いしていた群のほうがよりその論文の説に賛同したというものです。
おいしいものを飲み食いしながら、心地よい空間で説得したほうがより相手の承諾を得やすいといわれる所以でもあります。
誰かに何かを伝えて説得したい時は相手がリラックスしている時が良い結果につながるかもしれません。
参考書籍
- 嫌われない話し方 100のルール 植西聰 2012年 PHP研究所
参考サイト
- ビジネス心理学 フットインザドアとは アクセス日2020/06/03
https://biz-shinri.com/dictionary/foot-in-the-door#:~:text=
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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