皆さんは、“面接”と聞くと、何が頭に浮かびますか?
高校や大学入試の面接、アルバイトの面接、就職の面接などが頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
私も面接を受けた経験があるのですが、受ける前に学校の先生から面接指導を受け、入退室の仕方、お辞儀の仕方、椅子の座り方、受け答えの仕方など事細かに教えて頂きました。
皆さんの中で面接を受けたことがある方は、私のように面接指導を受けたり、面接の教本を読んだりと何かしらの対策をされたかと思います。
カウンセリングの中でも面接が行われますが、面接は面接でもカウンセラーとクライアントの対面式のカウンセリングのことをいいます。
それでは、カウンセリングとはどういったものなのか、今回書きたいと思います。
まず登場人物は、カウンセラーと悩みを抱えるクライアントです。
クライアントは初めて相談に来ると、カウンセリングを始める前の面接を受けます。
そこでクライアントの名前、家族構成、生育歴、対人関係などのクライアントに関する情報、相談内容の主旨を把握します。
この初回の面接を“インテーク面接”といいます。
必要があれば心理検査を行い、インテーク面接で得た情報や心理検査の結果をもとに、これからどのようにカウンセリングを行っていくか方針を決め、担当のカウンセラーが決まったら、いよいよカウンセリングです。
カウンセラーは、悩みを解決してくれる人だと思っている人もいるとかと思いますが、実は違うのです。
カウンセラーが一方的に「ああした方がいい」「こうした方がいい」と指示するのではなく、カウンセリングの基本は、クライアントの話を聴くことです。
話を聴く中で、クライアントが今まで気づかなかった問題やもやもやした感情などを明確化していき、クライアント自身が持つ治癒能力を引き出す援助を行うのがカウンセリングなのです。
カウンセラーは、クライアントが問題解決への答えにたどり着けるように支援していくことが役目となります。
参考文献:メンタルケア心理専門士テキスト「面接技法」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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