私たちが周りの人とコミュニケーションを取る時、基本的には言葉(言語)を使ってやり取りをしたり、メールや今はLINE・TwitterなどSNSなどもコミュニケーションツールとして使ってコミュニケーションを取っているかと思います。
このような言葉や文字を使用したコミュニケーションを言語的コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)といいます。
ただ、言葉だけでは伝わらないこともあり、その他にも表情やしぐさなどで感情を表したりしますよね。
この表情やしぐさなどの言葉以外の情報のことを非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)といいます。
これらの言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションを併用することにより、よりコミュニケーション効果が得られるとされています。
今回は、言葉以外の非言語的コミュニケーションについて書きたいと思います。
アメリカの心理学者ナップは非言語的コミュニケーションを以下の7つに分類しています。
- 身体動作…身振り、姿勢、表情、視線、目の動き、まばたき、瞳孔の収縮など
- 身体特徴…容貌、スタイル、頭髪、皮膚の色、体臭など
- 接触行動…相手に触れる、握手、抱擁するなどの身体的な接触
- 近言語…音声の高低やリズムなど音響学的な特徴、泣き・笑い、間投詞(ああ、ちょっと、はい)など
- 空間の使い方…対人距離、パーソナルスペース、縄張り、着席行動(その位置に座るか)など
- 人工物の利用…対人距離、パーソナルスペース、縄張りなど
- 環境建築様式…インテリア、照明、温度など
以上のような非言語的コミュニケーションで言葉では伝えきれない部分を補ったり、相手の気持ちを読み取ったりすることが可能となります。
例えば、言葉で感謝の気持ちを伝えていても暗い表情をしていたら、本当はそう思っていないのではないかという推測が働きます。
このように、非言語的コミュニケーションは本当の気持ちを理解するのに有効です。
非言語的コミュニケーションを読み解くことができるようになれば、コミュニケーション能力も上がるのではないでしょうか。
★「言語心理学とは」
出典
「面白いほどよくわかる!心理学の本(2010年)P81」
テキスト「カウンセリング基本技法と面接技法 教本(2014年)P3」
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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