子どもの苦しさ

毎年9月10日から16日は「自殺予防週間」です。
小中高生の自殺者数は年々増加し、令和4年には514人となり過去最悪となりました。
これを受け、こども家庭庁をはじめとし、厚生労働省、文部科学省、警察庁などの関係省庁では子どもの自殺対策緊急強化プランを以下のように掲げています。

  • リスクの早期発見
    学校で配布されている1人1台端末(タブレット)の活用等により、自殺リスクの把握や適切な支援につなげる
  • 的確な対応
    多職種の専門家で構成される「若者の自殺危機対応チーム」を都道府県等へ設置する
  • 要因分析
    自殺に関する統計及びその関連資料を集約し、多角的な分析を行うための調査研究を立ち上げ、子どもの自殺の実態解明に取り組むとともに課題把握に取り組む

以前「学校へ行きたくないあなたへ」や「朝起きられない理由」などの子どもに関する記事を書いてきました。
子どもは大人が思っているより大人ですが、まだ幼さもあります。
幼さゆえに世界が狭くなります。
今、自分がいるコミュニティ(クラス、学校、家庭)や物事(受験勉強など)がすべてであると感じてしまいます。
そのコミュニティに絶望してしまったら、ふとよくない考えが頭をよぎってしまうのではないでしょうか。

このような繊細な問題はすぐに解決できるものではありませんが、「学校行かないといけないのかな」「子どもへの接し方をどうしたらよいのかわからない」という子どもや保護者に向けた「学校休んだほうがいいよチェックリスト」というサービスも近頃リリースされています。

あなたに生きていてほしいという人はいます。
今いる場所や今いる人たちだけが人生のすべてではありません。
昔、毎日死んでしまいたいと思うほど苦しんでいた子ども(筆者もです)が、大人になって推し活を楽しんでいたり、夕ご飯は何を食べようかと悩める些細な幸せに気付いたり、大人になると意外といいことがあるかもしれません。
だからといって頑張って生きているあなたへこれ以上頑張れとも言えませんが、周りに信じる人がいない場合はSNSで相談できるところもあります。
自分の居場所をどうかみつけてください。

まもろうよ こころ
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

【参考】

著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
こころのサイエンス編集部の紹介はこちら

 

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