旅行をすることでストレスホルモンが減る⁉

皆さんは身体に疲れを感じた時、どうやってストレスを発散しようとしますか?
筆者はいつも温泉や岩盤浴に行ったり、連休がある月は計画を立てて旅行に行ったりしています。
訪れたことがない場所の景色を楽しんだり、その土地の特産物をいただいたり、日常的に行っている家事を忘れて旅を思い切り楽しんでいます。
また、旅行の計画を立てることも好きなので、いろいろな旅行サイトや旅行者のVlog(ビデオログ)などを参考に計画を立てています。

しかし、コロナ禍で旅行や外出を控えざるを得ない状況にある中、思うように外出できずにストレス発散の手段を奪われている人も多いのではないでしょうか。

ストレス社会と呼ばれている現代で、メンタルヘルスの重要性が高まっていますが、旅行をすることでストレスが軽減され癒し効果や疾病予防、健康増進につながる可能性があることが研究でわかっています。

この研究によると、人の体内では、ストレスを受けると「コルチゾール」というホルモンが分泌され、逆に気分がいいときは「クロモグラニンA」というたんぱく質が分泌されます。

この2つの物質に注目し、 2泊3日の旅行ツアー参加者を対象に調査・検証したところ、旅行前と比べて旅行中はコルチゾールの値が減少し、逆にクロモグラニンAの値は旅行中に飛躍的に上昇しました。

特に日ごろからストレス要因の少ない人にとっては大きな効果があり、旅行をすることによって効果的なリフレッシュができたと考えられます。

また、ストレス負荷の大きい人にとってはあまり大きな効果が見られなかったことから、今後は期間や場所、旅行の仕方など改めて検討する余地がありそうです。

現在、全国各地で県民割やブロック割など日帰り旅行も対象とした旅行支援が行われており、旅行に適した季節になってきたので、日頃の疲れをリフレッシュする旅に出かけてみるのもいいですね。

【参考文献】


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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