夏休みに潜む危険について(注意喚起)

皆様お疲れ様です。

3連休が終わった後の1週間はいかがでしたか?

忙しかったという人もいれば、逆にのんびりできたという方もいらっしゃるかと思います。

週末はしっかりとリフレッシュして来週に向けて準備をしていきましょう。

さて、そろそろ小学生、中学生、高校生の皆様は夏休みが始まるかと思います。(すでに始まっている方もいるかもしれませんが)

筆者も学生時代の夏休みは、勉強から解放されるので、部活動と友達との遊びに時間を費やしていました。

とても楽しい夏休みですが、危険もたくさんあります。

夏休み前は体育館にて、外部の方からの指導が多かった記憶があります。

今回は、夏休みを無事に過ごしてもらうためにも、注意すべきことをご紹介したいと思います。

【青少年の非行・被害防止全国強調月間】

夏休みは、学校がお休みで自由な時間がとても増えます。

夜遅くまで友達と外で遊んだり、長い時間アルバイトをしたりするかと思いますが、夜は怪しい人に連れ去られたり、変な勧誘を受けたりと危険がたくさんあります。

そういった危険から子どもたちを守るために、内閣府では毎年7月を青少年の非行・被害防止全国強調月間として、各関係諸団体と協力して総合的な非行・被害防止活動を行っているようです。

今年の重点課題もまとまっていたので下記にてご紹介致します。


  • 最重点課題 ペアレンタルコントロール等によるインターネット利用に係る子供の犯罪被害等の防止
  • 重点課題1 有害環境への適切な対応
  • 重点課題2 薬物乱用対策の推進
  • 重点課題3 不良行為及び初発型非行(犯罪)等の防止
  • 重点課題4 再非行(犯罪)の防止
  • 重点課題5 重大ないじめ・暴力行為等の問題行動への対応

特に、子どものインターネット利用による犯罪被害については、2020年の警察庁の調査結果によると、SNSによる被害を受けた18歳未満の子どもが1,819人となっています。

特にスマートフォンからインターネットを利用しているのが1,701人ととても多くなっており、スマートフォンの利用方法についての指導が重点的にされている可能性が高いかと思います。

しかし、子供たちの被害はそこまで減っていないのが現状になります。

ただ、教えるのではなく具体的な対処方法を教えることが重要だと考えます。

実際に海外での非行・被害防止の指導の実験の結果がありましたので、ご紹介します。

【実験】

ハーバード大学のマッカリスターは、2つの中学校の1年生を対象に実験を行いました。片方には「たばこや麻薬の誘惑」に対する反論ができるようなトレーニングを6時間受けてもらい、もう片方には健康に関する普通の教育を行いました。

2年後の対象の被験者たちが中学校3年生の時に、「たばこや麻薬の経験」を調査した結果、反論ができるようなトレーニングを行った学校でたばこが5.6%、麻薬が7.6%という結果になり、普通の教育を行った学校ではたばこが16.2%、麻薬が14.9%という結果となりました。

インターネット被害ではなく、非行に関する調査ではありますが、指導という点ではインターネット被害でも活用できるように感じます。

実験の結果からは一方的に講師の方がお話したり、ただ動画を見せるだけではなく、実際にトレーニングという形で直接的に教えるほうが良いということが分かります。

考えさせることに意味があるかもしれませんが、非行や犯罪に関しては、直接的に「こういう風に反論してください」と教えた方が効果的なようです。

筆者の記憶では、自転車の安全指導でスタンドマンが実際に目の前で事故の様子を再現しているのを見たことがありますが、実際に目の前で「こんな感じなのか」と思わせるのも有効ですね。

【最後に】

楽しい夏休みですが、ご紹介した通り危険がたくさんあります。

特にスマートフォンによるインターネット利用が原因となる被害が多くなっていますので、ただ教えるのではなくトレーニングという形で具体的に対処の方法を確認させてみてください。

学校での指導もしっかり行われているかもしれませんが、念には念を入れてご家族でも対処の方法を確認しておくと、お子様の被害も少なくなるかと思います。

被害に巻き込まれないためにも夏休みに潜む危険について確認して安心・安全な夏休みをお過ごしください。

また、今日と明日はこころ検定2・3・4級の準会場受検の試験日となります。

受検者の皆様は準備してきたものを悔いの無いよう全て出し切って夏休みを楽しんでください。

頑張れ!!!

【参考文献】


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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