仕事のストレスで眠れなかった人のお話

以前、このコラムで「不眠障害5人に1人が抱えている?~不眠障害について~」を記事にしました。
不眠障害の原因は一つではなく、ストレス、からだやこころの病気、生活リズム(時差ボケや昼夜交代制勤務など)、さまざまな要因が挙げられますが、今回はわたしの友人がストレスが原因で一時期実際に不眠障害と診断された体験談を紹介したいと思います。

その友人は、数年前に仕事の配属先が変更になるも、新しい仕事に慣れないこともあり仕事の成果がなかなか出せずにいました。
新しい部署への配属から3ヶ月が経過したころから吐き気とともに不眠の症状が現れ、医師に相談した結果ストレスが原因の不眠障害と診断されました。
彼はその後会社へ相談し、能力を活かせる別の部署に異動出来たこともあり、不眠の症状は次第におさまっていったそうです。

不眠は、体力も正常な判断力も奪います。
記憶の定着も妨げます。
免疫機能も低下します。

ということは(仕事に限らず)ベストパフォーマンスを引き出せなくなります。
本来の自分の力を発揮できずにそれが自分の評価につながってしまうのはもったいないですよね。
また、そのような状態で機械や車の運転などすると、大きな事故につながる恐れもあります。
眠れないときは目を閉じて横になるだけでも良いそう(視界に情報が入ってくるのを防げるため脳が休めるとのこと)なので、眠れなくても脳だけは休ませてください。

最近、このコラムでわたしの周囲の人の実体験を基に記事にしているのですが、全部別の人の話です。
それぞれが様々な困りごとを抱えながらも必死に生活をするために働いています。
日頃、つい「疲れたーーー!!!」と言っていますが、本当に辛いときってなかなか発信する気力もなくなりますし、自分の中でどうにかしようと周囲には打ち明けられなかったりもします。

この春に進学や就職等、新たな環境での生活を始めた方も多いと思います。
もし万が一慣れない環境に伴うストレスを感じてしまったとしても、ストレスへの正しい対処方法を身につけて、新生活を楽しく過ごせるようになりたいですね。
自分に合ったストレス解消法もぜひ見つけてみてください。


著者・編集者プロフィール

この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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