私たちは、ストレスを感じると、イライラしたり、時には、身体にも影響したりと様々なストレス反応を示しますよね。
ほとんどの人がストレスを不快なものだと感じていると思います。
そして、ストレスを発散しようと、気分転換に出かけたり、おいしいものを食べたり、何かしらの行動をしていると思います。
この行動を「コーピング(対処行動)」といいます。
これは、ストレスに対する人間の自然な反応のことです。
ストレスを感じた時に、それを克服しようとしてとる行動、またはストレスを少しでも軽くしようとする行動を、アメリカの心理学者であるリチャード・S・ラザルスが「ストレスコーピング」と名付けました。
ストレスコーピングでは、ストレスを感じた時に「ストレッサーによる刺激→認知→ストレス反応」という一連の流れを自分でしっかりと認識し、対処方法を考えるという作業を行います。
コーピングにもタイプがあります。
- 「問題焦点型」…問題点の根本、要するにストレスの原因を探り、解決方法を計画するタイプです。
例:冷房が寒ければ、常に羽織れるものを持ち歩く - 「感情焦点型」…ストレッサーに対する認知の仕方を変えることによって、ストレッサーをストレスとして認知しないようにするタイプです。
例:駅から自宅までが遠いが、「良い運動」だと考えて歩くスポーツ選手が、自分を極限まで追い込んで、良い結果を出すのもこのタイプです。 - 「回避型」…どうしようもないとあきらめてストレスはストレスのまま受け入れてやり過ごすタイプです。一般的に「ストレス発散」といわれるものです。
例:買い物に行ったり、美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴くなど自分が好きなことを行い、気分転換を図ることでストレスを解消する
皆さんは、どのタイプでしょうか?
自分に合ったストレスコーピングの方法を見つけて、ストレスと上手に付き合っていきましょう。
著者・編集者プロフィール
この記事を執筆・編集したのはこころのサイエンス編集部
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